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【2021年】うんちの謎から宇宙まで。雑談力が上がる「へぇ」本8選

うんち学入門

 家族とのだんらんが増える年末年始。ちょっとした雑談のネタが要ることも多いのでは? そんなときのために今回は、2021年に発売された書籍のなかから、面白くて物知りになる「雑談力」アップ本をいくつか紹介しよう。

うんちのにおいの正体は食べ物ではない

『うんち学入門 生き物にとって「排泄物」とは何か』(講談社ブルーバックス)
増田隆一 著

『うんち学入門 生き物にとって「排泄物」とは何か』(講談社ブルーバックス)
『うんち学入門 生き物にとって「排泄物」とは何か』(講談社ブルーバックス)

 いきなりくさい話で恐縮だが、うんちと聞いて喜ばない小学生の甥っ子はいない。うんちといえばあの強烈なにおいだが、食べ物があのにおいを発しているわけではないことをご存じだろうか? あのにおいには、実は腸内細菌が関係していて......。これを読んでうんち博士になれば、あなたはたちまち小学生男子のヒーローだ。

 紹介記事はこちら→「うんち」のにおいの正体は食べ物ではない。

おなら"だけ"出せるのはなぜ?

『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』(ダイヤモンド社)
山本健人 著

『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』(ダイヤモンド社)
『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』(ダイヤモンド社)

 うんちと切っても切れない関係にある、おなら。なぜおならは出るのに、うんちはうっかり出ることがないのだろうか? それは、「降りてきたのは固体か液体か気体か」を、肛門が瞬時に識別するから。肛門は超ハイスペックなのだ。この本では、あらゆる人体の神秘を現役外科医が教えてくれる。もちろんおなら以外の話もたくさんある。

 紹介記事はこちら→おなら"だけ"出せるのはなぜ? 人体をめぐる知的冒険へ出かけよう

死ぬとうんちが漏れるって本当?

『うちのネコ、ボクの目玉を食べちゃうの?』(化学同人)
ケイトリン・ドーティ 著/十倉実佳子 訳

『うちのネコ、ボクの目玉を食べちゃうの?』(化学同人)
『うちのネコ、ボクの目玉を食べちゃうの?』(化学同人)

 高性能の肛門だが、うんちをせき止めている肛門の筋肉は、死んだらもちろんゆるむ。遺体を持ち上げた拍子にボロンと出てしまうことはよくあるらしい。そんな「死んだらどうなるか」を教えてくれるのは、現役の葬儀屋さんだ。本のなかでは「ぼくが死んだら、うちのネコはぼくの目玉を食べちゃうの?」など、子どもの34の質問に答えている。

 紹介記事はこちら→死ぬとウンチが漏れるって本当?「死体」の疑問に葬儀屋がお答えします!

食べ物だってすごくくさい

『世界一くさい食べもの なぜ食べられないような食べものがあるのか?』(筑摩書房)
小泉武夫 著

『世界一くさい食べもの なぜ食べられないような食べものがあるのか?』(筑摩書房)
『世界一くさい食べもの なぜ食べられないような食べものがあるのか?』(筑摩書房)

 くさいのはうんちだけではない。こちらは、世界中のとんでもなくくさい食べ物をどんどん紹介していく本だ。納豆なんてまだまだ序の口。世界一くさい魚の缶詰「シュール・ストレミング」のくささはなんと、脱ぎたての靴下の60倍だそうだ。この本を読み終わるころには、うんちのにおいも吹っ飛んでいるかもしれない。

 紹介記事はこちら→「Au」って何の単位? ヒントは「魅惑の食べ物」。

生き物たちの"オトナ"な話

『生き物たちの「かわいくない」世界 動物行動学で読み解く、進化と性淘汰』(ハーパーコリンズ・ジャパン)
ヴィンチェンツォ・ヴェヌート 著/安野亜矢子 訳

『生き物たちの「かわいくない」世界 動物行動学で読み解く、進化と性淘汰』(ハーパーコリンズ・ジャパン)
『生き物たちの「かわいくない」世界 動物行動学で読み解く、進化と性淘汰』(ハーパーコリンズ・ジャパン)

くさい話はもうやめにするが、今度はちょっとオトナな話だ。人間にも夜の顔があるように、動物にも"性"の営みがある。ペニスが2本もあるサメ、メス争いでぶつかり合いの喧嘩をするアカシカ......。動物たちの「かわいくない」一面がこの本で明らかに。子どもがぐっすり寝たあと、大人たちだけの話のタネにどうぞ。

 紹介記事はこちら→サメはペニスが2本!? 生き物たちの知られざる"性"事情

宇宙の常識を身につけよう

『宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう』(講談社ブルーバックス)
高水裕一 著

『宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう』(講談社ブルーバックス)
『宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう』(講談社ブルーバックス)

動物たちのことを知ったあとは、さらに視野を広げて宇宙人の勉強をしてみては? たとえばどこかでばったり宇宙人と出会い、「あなたはどこから来たのですか?」と聞かれて「地球から来ました」と答えるのは、宇宙的常識からすれば下の下だそう。宇宙論の専門家とともに、全宇宙の常識を身につけよう。

 紹介記事はこちら→あなたたちの太陽はいくつ? 『宇宙人と出会う前に読む本』で宇宙偏差値を上げよう!

世界中の猫の数、わかる?

『世界の猫はざっくり何匹? 頭がいい計算力が身につく「フェルミ推定」超入門』(ダイヤモンド社)
ロブ・イースタウェイ 著/水谷淳 訳

『世界の猫はざっくり何匹? 頭がいい計算力が身につく「フェルミ推定」超入門』(ダイヤモンド社)
『世界の猫はざっくり何匹? 頭がいい計算力が身につく「フェルミ推定」超入門』(ダイヤモンド社)

 さすがに宇宙規模は......とお思いのあなた、では地球規模のことはどうだろう。「世界中の猫の数はざっくり何匹?」という問いに、パッと答えられるだろうか? 正確な数はわからなくとも「おおまかな数」を1分以内に割り出せる、「フェルミ推定」という計算法がある。フェルミ推定を身につけて地球規模の計算を披露すれば、親戚中のスター間違いなしだ。

 紹介記事はこちら→ざっくり計算で地頭がよくなる? 論理的思考が身につく超高速計算テク

こたつでわいわい解ける数学

『解きたくなる数学』(岩波書店
佐藤雅彦、大島遼、廣瀬隼也 著

『解きたくなる数学』(岩波書店)
『解きたくなる数学』(岩波書店)

 最後はもう1冊、数学の本を。数学、計算......と聞いて、頭が痛くなる人も多いだろう。それは、数学の文章が小難しいからだ。この本は、NHK「ピタゴラスイッチ」制作メンバーの著者が、数学の問題を「つい解きたくなっちゃう」写真・グラフィックで出題。家族でページを広げて、わいわい考えて楽しんでみては。

 紹介記事はこちら→「考える」を楽しむ。ピタゴラスイッチ制作陣による『解きたくなる数学』



   
  • 書名 うんち学入門
  • サブタイトル生き物にとって「排泄物」とは何か
  • 監修・編集・著者名増田 隆一 著
  • 出版社名講談社
  • 出版年月日2021年10月21日
  • 定価1100円(税込)
  • 判型・ページ数新書・240ページ
  • ISBN9784065170144

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