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図書館員の推し本。小中学生に「これがおすすめ!」

アレにもコレにも! モノのなまえ事典

 「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」が先月発表された。

 これは、小中学校児童・生徒向けの選書施設「日販図書館選書センター」(東京・千代田区)開設5周年を記念して実施された企画。

 昨年10月から11月にかけて、150名超の図書館関係者が「これがおすすめ!」と思う図書に投票し、総合トップ3が決定された。

「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」とは?
・図書館員と一緒にイチオシ図書を選ぶ特別企画!
・小中学校図書館に特化した目線でのラインナップ!

大賞『アレにもコレにも! モノのなまえ事典』(ポプラ社、2019年)

杉村 喜光 文、大崎 メグミ 絵

 「人気すぎて、棚にほとんどいないです!」(図書館員の声)

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『アレにもコレにも! モノのなまえ事典』(ポプラ社)

 パンのふくろを閉じるアレ、プチプチって呼んでいるアレ、理髪店の前でグルグル回っているアレ......。大人になっても、知っているようでじつは知らないモノの名前は案外多い。

 「ものにはすべてなまえがついていて、なまえがないものなんてひとつもないんだ」。本書は、そんなモノの名前が大集合! 「モノのなまえ」とその由来を、クイズ形式で紹介している。

 たとえば、ランドセル。元になっているのは、オランダ語で「背負いかばん」を意味するランセル(ransel)。意外だったのが、おてんば。元はオランダ語で「手に負えない」を意味するオンテンバール(ontembaar)。

 「なまえを知ると、家の中でも、学校でも、外を歩いているときでも、目に見えるものが楽しくなっていくよ」(はじめに)

 本書の主な対象は小学3年生から6年生だが、大人も子どもも発見の連続で楽しめる1冊。



2位『生きものつかまえたらどうする?』(偕成社、2014年)

秋山 幸也 文、松橋 利光 写真、こば ようこ 絵

 「この1冊があれば、『~の飼い方の本ない?』というレファレンスが怖くない!」(図書館員の声)

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『生きものつかまえたらどうする?』(偕成社)

 庭、空き地、池のそば、田んぼや畑、川のまわりでは、虫、トカゲ、カエルなどの生きものがたくさん。見つけると、子どもはつかまえたくなるもの。

 しかし、つかまえるのは結構むずかしい。もしつかまえても、うっかりすると、小さな生きものはすぐに死んでしまう。そのため、つれてかえるには注意が必要。

 飼いにくい生きものは、持ちかえらない。うまく持ちかえったら、その生きものに向いた方法で飼う。飼って観察してみると、生きもののことがいろいろわかる――。

 本書なら、身近な生きものの見つけかた、つかまえかた、持ちかえりかた、飼いかた、観察のポイント、飼えなくなったときの放しかたがひと目でわかる。「どうする?」を解決しながら、命を大切にする気持ちを育む1冊。



3位『海のプラスチックごみ調べ大事典』(旬報社、2020年)

保坂 直紀 著

 「SDGsの調べ学習でもとても使いやすく、先生方にも好評でした!」(図書館員の声)

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『海のプラスチックごみ調べ大事典』(旬報社)

 本書は、多くの授業で活用されているプラごみ解説本の決定版。イラスト・写真がいっぱいで、子どもの調べ学習にも最適の1冊。

 なぜ汚染が広がるのか、どんな対策をとればいいのか、そもそもプラスチックとは......? 最新情報を盛り込み、見開き1テーマで解説するオールカラー事典。



 類別トップは以下のとおり。

■0類 総記
『図書委員アイデアブック』(あかね書房、2020年)
吉岡 裕子、村上 恭子 監修


■1類 哲学
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版、2018年)
Jam マンガ・文、名越 康文 監修


■2類 歴史地理
『知られざる縄文ライフ』(誠文堂新光社、2017年)
譽田 亜紀子 著、武藤 康弘 監修


■3類 社会科学
『くらべる世界』(東京書籍、2018年)
おかべ たかし 文、山出 高士 写真


■4類 自然科学
『ずかん宝石』(技術評論社、2012年)
飯田 孝一 監修、川嶋 隆義 写真


■5類 技術工業家庭
『車いすの図鑑』(金の星社、2018年)
高橋 儀平 監修


■6類 産業
『キリンの運びかた、教えます』(講談社、2018年)
岩貞 るみこ 文、たら子 絵


■7類 芸術スポーツ
『二番目の悪者』(小さい書房、2014年)
林 木林 作、庄野 ナホコ 絵


■8類 ことば(言語)
『数え方図鑑』(日本図書センター、2019年)
やまぐち かおり 絵


■9類 文学
『かがみの孤城』(ポプラ社、2017年)
辻村 深月 著


■児童文学
『虹いろ図書館のへびおとこ』(河出書房新社、2019年)
櫻井 とりお 著


■絵本
『わたしのせいじゃない』(岩崎書店、2017年)
レイフ・クリスチャンソン 文、にもんじ まさあき 訳

 『くらべる世界』は、世界の異なる2か国間でなにがどう違うかをくらべて解説する1冊。たとえばジャンケン。フランスでは、出す手が4種類あるのだとか。

 『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(メンタル本大賞2021大賞)、『かがみの孤城』(2018年本屋大賞)もあり、良書に大人向けも子ども向けもないことがわかる。

 数多あるなかから、図書館員が選び、全力で推すラインナップ。ぜひ、本選びのヒントにしてほしい。


※画像提供:ポプラ社、偕成社、旬報社


   
  • 書名 アレにもコレにも! モノのなまえ事典
  • 監修・編集・著者名杉村 喜光 文、大崎 メグミ 絵
  • 出版社名ポプラ社
  • 出版年月日2019年11月15日
  • 定価1,100円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・159ページ
  • ISBN9784591164211

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