本を知る。本で知る。

横の関係を尊重し合うことで新しい価値を創造できる

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ)。BOOKウォッチも番組に参加しています。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2021年4月12日は「強みから新しい事業を生み出すには」をテーマに放送。集部からのおすすめの本は『Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。』(渡辺雅司 著、PHP)をご紹介。
 本書がどんな内容なのかは、記事「店頭に並ぶまで450日。消費期限はたった2日の生菓子は?」を参照願いたい。

画像は、『Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。』(渡辺雅司 著、PHP)

 番組では、本書の著者でもある株式会社船橋屋代表取締役社長で8代目当主の渡辺雅司さんと、ロート製薬株式会社再生医療研究企画部部長の本間陽一さんが参加し、「現在の取り組み」や「強みをどう守り受け継ぐか」というトピックについて熱いトークを繰り広げました。‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬

両社の現在の取り組みについて

渡辺 船橋屋は1805年創業の老舗くず餅屋で「くず餅乳酸菌」で若い世代から今とても注目されています。
 450日かけ天日干しで自然発酵されるくず餅は、13種類の乳酸菌と7種類の酢酸が含まれています。
 「くず餅乳酸菌」は免疫細胞活性効果が実証され、免疫力向上やアレルギー対策、美肌効果にも効果があるのではと期待されており、今後は機能性食品を取りにいきたいと考えています。
 新商品の「飲むくず餅」は2ヶ月で2万本売れる大ヒットとなっています。
本間 再生医療分野に取り組んでいます。再生医療とは細胞から体の組織を作り出し、それを移植し治療することです。
 iPS細胞をご存知の方は多いと思いますが、我々は幹細胞を研究しています。
 健康な人の脂肪の中にある幹細胞を大量に培養し、患者さんに投与します。正確には間葉系幹細胞といい、皮膚や歯茎など体内の色々な組織にいる体のメンテナンスをする細胞なので、ダメージを受けた組織を修復する役割を担います。

強みをどう守り受け継ぐか

渡辺 「動的平衡」という言葉がありますが、壊してから再生されると考えています。
 船橋屋は200年続く老舗ですが、実際は若い世代が担うベンチャーのような会社です。高速で回るコマが止まって見えるように、老舗ということで一見止まって見えますが、回り続けています。
 経営理念やビジョン、というコマでいう軸の部分は大切にしつつ、コマを高速で回すために、活気あるフラットな組織づくりは大切にしています。
本間 ロート製薬も色々な領域を増やしながら、目薬や化粧品、胃薬といったお互いの領域の技術を掛け合わせることを意識しています。全ての事業に力を注ぎ、横の関係を尊重し合うことで、自社にしかできない新しい価値を創造できると考えています。守るものは守りつつ、人の健康に貢献するために何でもやるチャレンジ精神は社員一貫して持っています。

 次回は、本日4月19日(月)19時から引き続き「強みから新しい事業を生み出すには」というテーマで放送。
 詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを! スマホ・PCから「radiko」でも聴けます!


 毎週「月曜日」の19時からお聞き逃しなく!
 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」




 

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