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米科学捜査官が明かす戦慄の未解決殺人事件 知られざる米国犯罪実録

異常殺人

 2024年1月17日、未解決事件の数々に挑んできた科学捜査官の手記、『異常殺人――科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち』(新潮社)が発売される。

『異常殺人――科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち』ポール・ホールズ、ロビン・ギャビー・フィッシャー 著、濱野大道 訳(新潮社)
『異常殺人――科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち』ポール・ホールズ、ロビン・ギャビー・フィッシャー 著、濱野大道 訳(新潮社)

 著者のポール・ホールズさんは、アメリカ史上最大の被害を出した連続強姦殺人犯「黄金州の殺人鬼」の正体を突き止めたことで一躍有名になった科学捜査官。大成功の陰で、捜査に没頭するあまり、家庭を2度壊しかけたこともあったり、若い頃からパニック障害に苦しんできたりしてきたという。

 注目ポイントは、ホールズさんが勤務するカリフォルニア州の管轄区で実際に体験してきた数々の未解決事件との対峙だ。撲殺、顔面銃撃、隠された遺体、18年におよぶ少女監禁――。アメリカの犯罪の底知れぬ恐ろしさと、それに立ち向かい続ける捜査官の執念に触れることのできる、第一級の「未解決事件」捜査実録だ。

 また、刊行に際し、作家・石井光太さんからは「被害者だけでなく、ジャーナリストも、捜査官も壊れていく。狂気の引力に身の毛がよだつ」と、翻訳家・村井理子さんからは「科学捜査官は人生を懸けて犯人を追い続ける。すべては被害者のために。」と推薦のコメントが寄せられている。

〈目次〉
プロローグ
1 旅路の果て/2 「黄金州の殺人鬼」はまだ生きている/3 はじまり/4 薬物研究所の研究員/6 EAR│イースト・エリア強姦魔/7 犯罪現場捜査官│CSI/8 アバナシー殺害事件/9 点と点を結ぶ/10 結婚生活の終焉/11 アンティオック殺人事件/12 ピッツバーグ連続殺人事件/13 ボッドフィッシュ殺害事件/14 連続殺人鬼たち/15 オリジナル・ナイト・ストーカー/16 検視/17 変化/18 パメラ・ヴィタール殺人事件/19 ジェイシー・リー・デュガード誘拐監禁事件/20 社会病質者│ソシオパス/21 新たな容疑者/22 ポッツを追った二年間/23 ミシェル・マクナマラ/24 レイプ魔から殺人者への変身/25 ジョセフ・ジェイムズ・ディアンジェロ/26 「黄金州の殺人鬼」を捕まえろ/27 襲撃を追体験する/28 ライフワーク/謝辞
解説 デーブ・スペクター


■ポール・ホールズさんプロフィール
カリフォルニア州ベイエリアに位置するコントラコスタ郡保安官事務所と地方検事局に27年間勤務。科学捜査と事件現場捜査の両方の経験を持ち、キャリアを通じて未解決事件と連続凶悪事件を専門とする。地方検事局在職中に、FBIとサクラメント郡地方検事局とタッグを組んで革新的な捜査技術を応用、アメリカ史上最大の被害を出した連続強姦殺人犯「黄金州の殺人鬼」の正体を突き止めた。逮捕以来、数々のテレビ番組に出演。また退職後も、世間の注目を集める難事件において現場の捜査官たちの相談役を務めるほか、未解決事件の被害者家族の支援を続けている。

■濱野大道さんプロフィール
はまの・ひろみち/翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)卒業、同大学院修了。訳書にレビツキー&ジブラット『民主主義の死に方』、ケイン『AI監獄ウイグル』(新潮社)、ロイド・パリー『黒い迷宮』『津波の霊たち』(早川書房)、グラッドウェル『トーキング・トゥ・ストレンジャーズ』(光文社)などがある。


※画像提供:新潮社

  • 書名 異常殺人
  • サブタイトル科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち
  • 監修・編集・著者名ポール・ホールズ、ロビン・ギャビー・フィッシャー 著、濱野 大道 訳
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2024年1月17日
  • 定価2,860円(税込)
  • 判型・ページ数四六変型判・362ページ
  • ISBN9784105073916

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