余命わずかの脇役令嬢
愛を知らずに育った令嬢に残された余命は「長くて1年」。
残りの人生は、やりたいことをやってから死にたい!
ピッコマの人気SMARTOON®︎「余命わずかの脇役令嬢(Yeondam)」(文:CHOVA 絵:KIMPEUL 原作:JAEUNHYANG)を、BOOKウォッチでは3話まで試し読みで紹介してきた。
長子でも末っ子でもない、中途半端な2番目の子として、家族から愛されずに生きてきた令嬢・カリナ。優れた芸術作品を生み出す代償に生命力を失う「芸術病」に蝕まれ、「長くて1年」と余命を宣告された彼女は、実家を捨て、婚約者である公爵・ミリアンのもとへ向かう。愛に飢えていた少女が、残りわずかな人生を懸命に生きようとする恋愛ファンタジーコミックだ。
ある秋の日。若くして公爵となった美男子貴族・ミリアンは、自らの領地・ジェンタールで、冬に備えるための準備に忙殺されていた。
そんな忙しいミリアンの屋敷へ、突然、婚約者であるカリナがやってきたという。知らせを聞いたミリアンは、つい愚痴を吐いてしまう。「なんと無礼な! いくら婚約者とはいえ知らせもなく急に訪ねてくるとは!」。
結婚は1年後のはず。なぜこの余裕がない時にやって来るのか。怒りが湧いてきたミリアンは執事に「今さら婚約の破棄は難しいだろうな?」とキツい冗談を飛ばす。
だが、その冗談はカリナ本人に聞こえていた。すると、カリナは寂しげな笑みを浮かべながらこう言ってきた。
「婚約破棄...いいですわ」
「チッ聞こえたか......。今なんと?」
「あなたとの婚約を...破棄して差し上げます。その代わり...半年から10カ月ほどここにいさせてください」
なんと、カリナは自ら婚約破棄を申し出てきたのだ。
ミリアンの屋敷は、カリナの実家から見て移動に多大な時間を要する辺境の地。なぜわざわざ、遠路はるばる婚約相手の元へやってきて婚約破棄を提案したのか。しかも、カリナはその身一つで馬車を乗り継いでやってきたという。
不審に思いながらも、ミリアンは彼女からの提案を受け入れ、数ヵ月をともに過ごすことになった。この判断が、後々どんな結果をもたらすかも知らずに――。
謎めいた行動をとる令嬢・カリナ。彼女がミリアンのもとを訪れようと決意したのは、この少し前、実家で暮らしていた時のことだった。
実は、彼女は医師から余命を宣告されていた。残り時間は、「長くて1年」だという。
彼女を蝕んでいたのは「芸術病」と呼ばれる特別な病。優れた芸術作品を生み出す代償に生命力を失うというもの。カリナもまた、趣味の絵画で特別な才能を持っていた。
そしてカリナは、自分が「芸術病」であることを家族に言っていなかった。医者曰く「臓器が機能しているのも不思議なくらい」になってもそれを隠していたのは、カリナが体調を崩しても気にもしてくれない家族に対する当てつけでもあった。
跡継ぎである長男と病弱な妹に挟まれた2番目の子として育ったカリナは、両親からほとんど愛情を注がれずに日々を過ごしてきた。一家は揃って金髪なのに、カリナだけは祖父母からの隔世遺伝で茶髪。唯一の想い人であったかかりつけの若い医師も、妹のことばかり見て、カリナには興味を持ってくれなかった。
愛されずに過ごしたこれまでの人生、カリナはずっと愛想笑いを浮かべながら家の中で過ごしてきた。でも、命が残りわずかしかないなら、もう無理して笑うのは嫌だ。最期に、自分の力で、やりたいことをやってから死にたい――。
自分への愛がまったくない実家を捨て、婚約者である公爵・ミリアンのもとで余生を過ごすことになったカリナ。はたして、彼女に幸せは訪れるのか? 涙なしには読めない、感動の恋愛SMARTOON!
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