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【マンガ】8歳の弟を殺した真犯人は...母だった!? 親子の残酷な関係を描く恐怖のサスペンス〈瓜二つの娘〉

瓜二つの娘

 私たちは完璧で仲睦まじい四人家族だった。
 7歳の時に父が失踪し、11歳の時に弟が溺死するまでは......。

 LINEマンガで人気のWEBTOONⓇ『瓜二つの娘』(著:YIDAHM)は、娘の人生を邪魔するものは全て消し去ろうとする母と、そんな母の支配から抜け出そうとする娘の残酷な関係を描いた、恐怖のサイコスリラーだ。

異常な母と、健気な弟に板ばさみな姉

 成績優秀で品行方正、非の打ちどころのない模範的な小学生である紗音(さやね)は、母に言われるがままに、彼女の求める完璧な娘として生きてきた。

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 優秀な大学教授である母は、紗音にも自分と同じく完璧であることを求めていた。自分が子どもの頃に習いたかったバイオリンを習わせる。英語のリスニングが苦手と見ると、すぐに家庭教師をつける。より美しくするために、無理やり歯並びの矯正装置をつける。放課後は友達と遊ばせず、塾に通うことを強制する......。

 しかし、紗音はそんな母が嫌いではなかった。だから、学校ではどんな授業も真面目に聞き、その期待に応えるよう頑張っている。そんな姉を、三つ下の弟・大雅(たいが)は不思議そうに見ていた。

「姉ちゃんさぁ なんで全部ママの言いなりなの? 俺なんかとっくに諦められてるから何も言われないだろ? 姉ちゃんって皆に賢いって言われてるけど...本当はちょっとバカなんじゃないの?」

 年齢相応の無邪気さを持つ大雅は、母から(まだ9歳なのに)「『矯正』するには手遅れな出来損ない」と呼ばれ、軽蔑されていた。母からの冷たい視線で傷つき、非行を重ね、さらに母との関係が悪くなっていく――。彼から見て、母の異常な要求に言いなりな姉の姿は、良くも悪くも「バカ」真面目すぎ、憧れると同時に呆れていたのだ。

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 紗音は、そんな大雅のことも大好きだった。当然、母の言うような「出来損ない」だとは思っていなかった。だから、非行を繰り返す大雅が、母に怒鳴られるのを見ると気分が悪くなってしまう。家族みんなで、仲良く過ごせたらいいのに――。

弟がママと仲直り? その直後...

 その後も、二人の間で板挟みになる日々は続いた。

 そして、雪が降るある冬の日。友達から雪合戦に誘われた紗音は、塾に行くのを遅らせてしばらく遊びたいと、母に許可を取りにいった。普段は厳しい母だが、その日はいつもよりかなり機嫌が良さそうで、「1日くらい問題ないわ」と遊ぶのを許してくれた。

 しかも、母は大雅に「仲直りしよう」と言ってリンゴジュースもプレゼントしていたらしい。「二人が仲直りしてくれて良かった......」。めったにない幸せな家族の姿を見て、紗音も気分がよくなっていく。

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 ところが、その遊びの途中、大雅は姿を消してしまう。あたりを探すが、人の居そうな場所には姿が見当たらない。どこにもいない......。探し疲れた紗音が、小川の方を見ると――。そこには、もう息をしていない大雅が浮かんでいた。

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 大雅の死は溺死として処理された。でも、紗音は知っている。日頃、「子どもが紗音だけだったら完璧だったのに」と呟いていた母の口元が、大雅の死を知ったとき、密かに緩んでいたのを――。「私のお母さんが殺したのかもしれない」。殺人犯かもしれない母との、恐怖の二人暮らしが始まった...!



画像提供:©YIDAHM/LINE Digital Frontier




 


  • 書名 瓜二つの娘
  • 監修・編集・著者名著:YIDAHM
  • 出版社名LINE Digital Frontier

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