2023年10月20日、スペイン家庭料理研究家、丸山久美さんの著書『修道院の煮込み スペインバスクと北の地方から』(主婦と生活社)が発売される。
本書は、スペイン北部の修道院に代々伝わる煮込み料理を紹介するレシピ本。マドリッド在住14年、数々の修道院をめぐって料理を学んできた著者が、この春実際にバスクとスペイン北部の修道院を訪ね、修道女とともに食事も体験。現地で撮影した写真もたっぷり掲載されている。
スペインは、ヨーロッパ屈指の美しい修道院が数多く存在することで知られる。中でも本書で扱うバスクや北部の地方は、サンティアゴ巡礼路「北の道」(キリスト教の聖地であるガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路)をたくさんの巡礼者が歩き、宿泊所と食事が提供されてきたことから、歴史ある修道院が多く残っているとされる。
建物の構造上、冬は厳しい寒さに包まれる修道院では、煮込み料理は体を芯から温めてくれる料理として、昔からよく作られてきたという。本文では、煮込み前の肉や野菜の下準備から、弱火での調理法など、古くから伝わる伝統料理・煮込みのレシピをたっぷり公開している。
また、修道院といえばお菓子も有名。本書では、素朴なかわいらしさで人気の修道院のお菓子から、お菓子作りで名高い「クララ会」のデザート煮込みのレシピまで、さまざまな修道院グルメが紹介されている。
【CONTENIDO】
修道院の一日
修道院の台所/修道院の食堂と器
【1章】肉の煮込み GUISOS DE POLLO Y CARNE
【2章】魚の煮込み GUISOS DE PESCADO Y MARISCO
【3章】野菜の煮込み GUISOS DE VERDURAS Y HORTALIZAS
【4章】デザート煮込み POSTRES A FUEGO LENTO
【COLUMNA】
2つの修道院で食事をいただいて
修道院のお菓子
修道院と動物たち
■丸山久美さんプロフィール
まるやま・くみ/スペイン家庭料理研究家。アメリカ留学後、ツアーコンダクターとして世界各地をまわり、マドリッドに14年在住。現地の料理教室に通いながら家庭料理をベースとしたスペイン料理を習得し、修道院をめぐって修道女たちから料理を学ぶ。帰国後は、テレビや雑誌などでスペイン料理を軸にした料理を提案。2006年から東京・杉並区の自宅でスペイン家庭料理教室「mi mesa」主宰。著書に『バスクの修道女 日々の献立』(グラフィック社)、『修道院のお菓子』(扶桑社)など。
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