女性漫画誌「BE・LOVE」で連載されていた漫画『傘寿まり子』(講談社)の単行本最終16巻が、7月13日、発売された。
同作は、傘寿(80歳)になる女性ベテラン作家・まり子の新たな人生を描いた漫画。高齢者問題の深刻さ、高齢者が秘める可能性などを描き出したことで話題となり、2018年には講談社漫画賞の一般部門を受賞した。
80歳になるベテラン作家・まり子は、夫に先立たれ、息子夫婦、孫夫婦とともに同居していた。細々と原稿を書きながら生活し、夫とともに建てた今の家を終の棲家にしようと考えていた。
しかしある時、まり子を抜きにして家の建て替え計画が進んでいることが発覚。
「ここは私の終の棲家じゃなかったの...?」
自らが家族の邪魔者になっていると痛感したまり子は、リュック一つで家出を決行。ネットカフェや友人の家などを転々としながら、ネット小説の執筆などの新たな挑戦を始める。
完結にあたって作者の"おざわゆき"先生は、「終わったっていう実感はまるでなかった」と掲載誌のインタビューで語った。同インタビューでは、「ニュースなどで高齢者の問題などを見て、それをテーマにできないかなって考えることが多かった」と執筆時のエピソードも披露。最後には、「『傘寿まり子』という作品を通して、元気をもらったと言ってくださる方がすごく多くて。(中略)一緒に走ってくださった読者の方には感謝の言葉しかありません」と、ファンに感謝を述べた。
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