ミシュランガイドを支える究極の「ミステリーショッパー」、ミシュラン調査員。世界中に覆面で訪れて、年間250食分を食べ歩き、ホテルに160回宿泊、トータル600施設をめぐる。移動距離にして一人当たり年間約3万キロ! そうして次年度の掲載施設を選ぶための報告書を、1000本以上提出する。
そんな彼らの体験をまとめた本が、『GRAND MICHELIN ミシュラン調査員のことば [特別編集版]』(アンドエト)だ。
本書では、ミシュランガイド発行国の世界25カ国での、ミシュラン調査員たちの旅の軌跡を追う。彼らの旅の記録からは、料理だけでなく、各国の文化、歴史、特色、そして個人的なエピソードなども知ることができる。
本書の内容を一部紹介していく。
歴代フランス王たちが愛した料理
ルイ13 世は、空腹になると自分でオムレツをつくって食べる習慣があったようだ。
スペインのタパス巡り
スペインのバルでタパス(小皿料理)を食べるなら、様々な種類のハムを知っておくと、店主の説明が理解しやすくなる。
バターは無塩? それとも有塩?
フランスのほとんどの地域では無塩バターを使っているのに、北西部では有塩バターを使う。また、地中海沿岸では、バターを使わないという。なぜだろうか。
サステナブルな漁業のために戦うシェフたち
ベルギーとオランダのシェフたちは、捕獲されたのに捨てられる北海の魚を救うため、「ノース・シー・シェフ」を結成した。
調査員たちの旅の記録を通じて、世界の食に詳しくなれる1冊。世界の食をさらにおいしく楽しめそうだ。
■西田 理一郎さんプロフィール
にしだ・りいちろう/1968年 兵庫県神戸市生まれ。株式会社ディープルート 代表取締役他、外部取締役・顧問各社、投資家。著者に『アフターコロナ時代のトラベルトランスフォーメーション』(ゴマブックス)『予測感性マーケティング』(幻冬舎)『ヨーロッパ文学散歩』旅行エッセイ『life is a journey』『旬彩探訪』ほか。
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