大人におススメ。石黒亜矢子が描く【妖怪×猫×行事】絵本『ねこまたごよみ』

絵本

2021/12/25

ねこまたごよみ

　国内外問わず多くのファンに愛される絵描き・石黒亜矢子さんの最新絵本『ねこまたごよみ』（ポプラ社）が12月15日に発売された。猫の妖怪・ねこまた5つ子家族の1年間を描いた絵本だ。

『ねこまたごよみ』（ポプラ社）

『ねこまたごよみ』より　扉絵いちのまき・にのまき

ねこまたの1年は、2月から始まります。
人と似ているようでちょっと違う。猫の妖怪・ねこまたの五つ子家族とめぐる1年間のおはなし

　今年生まれたばかりのねこまたの五つ子ちゃん。活発なお母さんと心配性のお父さんのもとで育まれる五つ子の成長とともにめぐる1年が月ごとに描かれている行事絵本。

　行事と言っても、「人と似ているようでちょっと違う」。そのちょっとの違いがとてもユーモラスで楽しい。

ねこまた家族が集合

色彩豊かに描かれる季節の行事、植物、食べもの

　2月22日「ねこの日」は盛大なパレードでお祝いし、弥生にはおひにゃさまの座をきそう「ひにゃまつり」。霜月には「またたびまつり」を楽しんで、師走には目玉チキンで「クリスニャス」！　

　2月にはじまり、人間界と同じように季節が移り変わる。主人公の家族だけではなく、背景に描かれたねこまたたちの服装や、植物の変化からも目が離せない。中には、ねこまた独自の行事や、不思議な物も......。

如月2月

師走12月

繰り返し読みたくなる仕掛けも楽しい

おたんじょうびパーティー

　散りばめられた伏線や探し絵要素で、時間を忘れて繰り返し読みたくなるしかけが満載されているのもおススメポイントだ。

　「おたんじょうびパーティー」では、集まったねこまたたちが登場する月が示されているので、その月のページで「さがしてみてね!」というしかけがある。

ランドセルがない！

　作者の石黒さんは、描く過程で自身の子どものころや家族との思い出が次々に蘇ってきて、そんな思い出のピースも絵本に反映されているという。

　細部までこだわりの詰まっている本書。大人も子どもも時間を忘れて、ねこまたの世界で遊んでみない？盛り上がること必至だ！

#ねこわいいキャンペーン開催中

　『ねこまたごよみ』の刊行を記念して、12月15日から2月14日まで、「＃ねこわいい」Twitter投稿キャンペーンを開催している。

　「ねこわいい」とは、「ねこ×かわいい×こわい」を掛け合わせた造語だ。とってもキュートだけど、ふと遠くを見つめる瞬間があったり、こちらの気持ちを見透かすちょっぴり怖い表情で見つめてみたり。そんな猫たちってもしかして猫又なのかも、とドキッとする彼らの魅力をひとことで表した言葉。本絵本のねこまた一家も「ねこわいい」なのだ。

　キャンペーンの結果発表は、2022年2月22日。なんと、にゃんにゃんにゃん・にゃんにゃんにゃんの日となっている。

■参加方法
（１）Twitterで『ねこまたごよみ』アカウントをフォロー
（２）＃ねこわいい　行事を楽しむ、猫の写真を撮影
（３）指定のハッシュタグを３つをつけて投稿
　１．＃ねこわいい
　２．＃ねこまたごよみ
　３．＃クリスニャス　＃おおそうじ　＃おにゃうがつ　＃せつぶんから写真のテーマに合わせて１つ

Twitter投稿キャンペーン

ねこわいい写真例

　石黒亜矢子さんによる描きおろしのイラストや、特製ステッカーがゲットできるチャンスなので、ぜひ自慢のねこわいい写真を投稿してみよう。

特製ステッカーのイメージ

■石黒亜矢子（いしぐろあやこ）さんプロフィール

1973年、千葉県生まれ。絵描き。妖怪や創造の生き物、動物を好んで描く。
その唯一無二な世界観で、国内外に多くのファンを持つ。
著書に『ばけねこぞろぞろ』（あかね書房）、『いもうとかいぎ』（ビリケン出版）、『えとえとがっせん』（WAVE出版）、『どっせい！ねこまたずもう』（ポプラ社）、『おろろんおろろん』（偕成社）、『つちんこつっちゃん』（好学社）などがある。国内外で、個展も精力的に開催。二児の母。