私たちの身体には、1000兆個もの常在細菌が存在しているという。これらの菌をケアすると、美肌やダイエットだけでなく、イライラや不眠、便秘などちょっとした不調の改善に役立つ。体の中でも一番多くの種類と数がいるのが腸だ。
『腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる』(幻冬舎)は、「腸活」ならぬ「菌ケア」のメソッドを紹介している。著者は、総合的な菌ケアサービスを展開する株式会社KINSの代表取締役・下川穣(しもかわ・ゆたか)さん。
本書はこのような人にオススメだという。
・消えてもまたすぐにニキビができる
・アトピーに悩んでいる
・便秘や下痢を繰り返している
・ささいなことでイライラする
・髪が細くなり、抜け毛が増えた
・食欲が止まらない
・すぐに虫歯ができる、口臭が気になる
・忙しくなると膣カンジダになる
・寝つきが悪いし、眠りも浅い
ニキビから口臭、髪質までさまざま。これらの不調は菌ケアによって改善されることがある。
簡単にできる菌ケア3か条は以下の通りだ。
①菌を取り入れる
体に住む菌のバランスを整える方法として外から菌を取り入れましょう。
摂るべき食材:納豆、味噌汁、ぬか漬けのどれかを毎日
②菌を育てる
善玉菌はなぜ善玉菌と呼ばれるかというと、人間にとって有益な成分を菌が出してくれるので善玉菌と呼ばれています。また菌を育てるためにはエサが必要。
善玉菌を増やして有益な成分をたくさん作ってもらうために、しっかりとエサを与えましょう。
摂るべき食材:玄米(不溶性食物繊維)、海藻類・きのこ類・果物など(水溶性食物繊維)、豆類・イモ類など(難消化性でんぷん)、バナナ・玉ねぎなど(難消化性オリゴ糖)、オメガ3脂肪酸
③菌の邪魔をしない
「悪玉菌を増やす」ような行為や「善玉菌にダメージを与える」行為をなるべく抑えることが大事です。
避けるべきこと:ストレス、赤身肉の食べすぎ、添加物などを多く含む食材
すでにいくつか実践している方もいるのではないだろうか。特に、菌ケアでは毎日の食事が大切だ。
腸内環境を整えるには、①菌を取り入れる(生きた菌を直接摂取する)、②菌を育てる(善玉菌を育てる食べ物を積極的に食べる)この2つを同時に行わなくてはならない。本書では、簡単に取り入れることができる菌ケアのためのレシピも紹介されている。
菌ケアの観点では、「蒸す」調理方法が効果的。しかし、電子レンジで作った蒸し料理は、菌ケアの観点では避けておきたいところ。調理の過程で超高温になり、水溶性ビタミンやポリフェノールのような成分が減ってしまうのだという。
本書では、菌ケア3か条をベースに人気ユーチューバー1人前食堂Maiさんが考案した「菌を取り入れる」「菌を育てる」食材と調理法にこだわったレシピも紹介。誰でも簡単に作ることができるので、生活に菌ケアを気軽に取り入れていきたい。
目次は以下の通り。
【序章】 美と健康をコントロールする、菌の存在
【第1章】 そもそも菌って、何?
【第2章】 菌ケアと腸活の切っても切れない関係
【第3章】 菌ファーストの食事術
【第4章】 菌をケアして、トラブル知らずの肌へ
【第5章】 頭皮環境を整えて髪のエイジングに立ち向かう
【第6章】 デリケートな口と膣にこそ菌ケアを
【第7章】 「痩せ菌」で、上手にダイエット
【第8章】 ストレスも不眠も菌で解決
ついつい食べ過ぎてしまう年末年始。菌ケア本をそばに置いておけば、「自制心が働く」という効能も期待できるかも?
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