秋は辛いものはほどほどに 酸っぱいものをたくさん――
暮らしに漢方を取り入れ、体の免疫力を上げる方法をわかりやすく教えてくれる『心も体もととのう漢方の暮らし365日』(自由国民社)が9月28日に発売された。
著者は、漢方薬局を45年経営し、西洋医学の薬剤師の資格を持つ中医学のエキスパート、川手鮎子さん。体だけではなく環境や精神も含めて全体で健康を考えるホリスティック医学協会に所属して呼吸法やアロマ、カウンセリングなど、多くの代替療法も学んだ。それらの経験をふまえて、日々の暮らしに役立つ漢方の知識と、生活に取り入れる方法をまとめたのが本書だ。四季のある日本では、季節に合わせた暮らし方が必要だとして、1日1ページずつ365日分の漢方の知恵をオールカラーのイラストを使ってわかりやすく紹介している。
漢方では食べ物には季節によって相性の良い「色」と「味」がある。秋にとりたい食べ物は、大根や生姜などの白いものと辛い味。だからといって辛いものを食べすぎないよう、酸味のある梅干しや果物、酢の物などもとることをすすめている。これによって、五臓六腑のうち肝の働きを快活にし、秋の不調を改善できるのだ。
季節に合わせた漢方の知恵を取り入れると、免疫力が上がり、ずっと気になっていた不調を好転させるきっかけになるかも。
本書では、漢方の基本理論となる陰陽五行説についても解説。これから漢方を勉強したい人への入門書としてもオススメしたい。
漢方の基礎から、気になるアンチエイジング、イライラやストレス、病気を引き起こすドロドロ血のこと、冷え性の改善法、たるみの原因、目の不調など、すぐに読んでみたくなるトピックが月別365日に振り分けられている。おすすめ食材や食べ方、心身のケアの仕方まで漢方の知恵が網羅的に詰まった1冊となっている。
下の画像は目次のページだ。12月21日の冬至のころからスタートして、365日のトピックスがずらり。10月の上旬には、「3日 秋の乾燥を守り免疫力を上げる食材」「4日 ゆり根でしっとり肌に」「5日 秋のフルーツで肌荒れを防ぎましょう」など、乾燥や肌荒れにかんする話題が多い。日めくりカレンダーのように、「今日は何の日かな?」とめくって楽しめる。
■川手 鮎子さんプロフィール
漢方薬局を45年経営、西洋医学の薬剤師の資格ももつ中医学のエキスパート。薬剤師・国際中医師(世界中医薬学会連合会認定)・生活習慣病指導士(日本ホリスティック医学協会認定)。昭和17年生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、製薬会社開発部に勤務。昭和48年エーケー有馬薬局を開設し、その後45年間漢方相談等に従事。国際中医師の資格も取得し、ホリスティック医学協会に所属して呼吸法やアロマ、カウンセリングなど、多くの代替療法も学んだ経験をふまえ、和洋両面から心身の不調を解消する。地域への貢献も長く、主な受賞歴に、神奈川県保険功労賞受賞、川崎市保険功労賞受賞、学校薬剤師30年勤務表彰等がある。
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