50代になると、仕事や恋愛、育児、人間関係などに時間を取られていた若いころと比べ、自分の時間を持てるようになる女性も多い。仕事人、妻や親などの役割から離れた「素」の自分。同年代の人はどう向き合っているのだろうか。
『自分に還る 50代の暮らしと仕事』(PHP研究所)は、ライター、編集者の石川理恵さんが、50代の女性6人に取材し、「今」を大切に生きるそれぞれのストーリーを紹介していく。
50代に入り、再び自分の時間を持てるようになった時、しばらく封印していた自分の「素」のようなものがむくむくと顔を出してきた。
仕事をする私、妻になった私、親になった私。役割から離れた素の私はずいぶんと懐かしくて心地がいい。
何かを手に入れたくてのぼっていた坂道はすでに折り返している。もしかしてここから先の人生は本来の自分に還っていけばいいのかも―。(はじめに、より抜粋)
「今の私がいるのは、過去の私のおかげ」と語るのは、モデル・俳優の菜木のり子さん。「私の人生、このままでいいのかなって思いがどこかにあったのでしょうね。」と語る。体調不良をきっかけに、自分に向き合う時間を意識的につくりはじめたのがここ数年のことだという。いろんな本や講座に触れる中で、自分を好きじゃなかったことにも気がついたという。
本書では、菜木のり子さんの他に、長谷川ちえさん(in-kyo店主・エッセイスト)、橋本靖代さん(eleven 2nd デザイナー)、尾見紀佐子さん(景丘の家館長・ディレクター)、猫沢エミさん(ミュージシャン・文筆家)、西山千香子さん(『リンネル』『大人のおしゃれ手帖』編集長)にも取材をした。
西山さんは、「人をうらやむ気持ちが仕事の原動力」だという。
50代になっても、自分の性格は変わらない
人生の決まったゴールは、もうない時代
様々な業界で華やかに活躍しているように見える女性たちも、過去の自分を糧として、現在を大切に生きている。新たな人生を自分らしく生きるために、自分とも向き合いたくなる1冊。
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