最近では「御朱印女子」なんてワードもあるくらい、パワースポット巡りを趣味とする人も多い。しかし、実はお寺と神社の違いをきちんと説明できる人は、意外に少ないのではないだろうか。そこで、社寺巡りをより楽しむためだけでなく、大人の教養として知っておきたい情報や知識を集めた1冊を紹介する。
2021年2月26日『図解 はじめての神道と仏教』(ワン・パブリッシング)が発売された。日本に仏教が伝来して以来、相互に影響を与えてきた神道と仏教をわかりやすく解説した入門書だ。初めての人にもわかりやすいように、専門用語を使わずに解説されている。
例えば、日常的に使う「神仏」という言葉。「神様と仏様」あるいは「神道と仏教」という意味だが、まったく成り立ちの違う二つの宗教を一つのものとして扱うのは、日本独自の用法である。「神仏」「社寺(寺社)」なども同様で、それだけ神道と仏教が複雑に関わりながら日本の信仰や文化、歴史、風習を形成してきたのだ。
本書では、神道と仏教のそれぞれの基礎知識を、源から教え、行事まで、テーマごとに紹介する。お経と祝詞、初穂とお布施、氏子と檀家など、一見役割が似ていると思われがちな言葉もあわせて学ぶことで、その本質がまったく違うことがよくわかる。
また、現在では何げなく使っている言葉にも、実は神道や仏教に由来しているものがある。かしこまる、拍手、独り相撲などは神道語、挨拶、玄関、出世、シャリなどは仏教語。由来を読めば、なるほど!と納得する。
相互に影響を与え合いながら発展してきた神道と仏教。きちんと学ぶ機会は少なく、いまさら聞けないことも。教養の一つとして基礎知識身につけておきたい。この本を読んでおけば、寺社巡りや御朱印集めの時にも奥深い体験ができるだろう。
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