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チョコレートの影にガーナの児童労働  『チェンジの扉』

 BOOKウォッチで紹介した『チェンジの扉――児童労働に向き合って気づいたこと』(集英社)の活動ぶりが、2020年7月30日の朝日新聞で取り上げられている。

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画像は『チェンジの扉――児童労働に向き合って気づいたこと』(集英社)

 チョコレートの原料、カカオの約8割はガーナ産。92万人ともいわれる児童労働によって支えられている。記事では今年3月から、ガーナ政府が、貧しい家庭への支援など自治体の施策が定着して地域を「児童労働のない地域」として認定する制度が導入されたことを伝えている。そして、この制度のベースとなったのが、日本のNGO「ACE」(本部・東京)の活動だったと紹介している。

 『チェンジの扉』はこの「ACE」の人たちの活動記録。1997年に学生5人で設立され、インドのコットン生産地、ガーナのカカオ生産地などで、子どもの教育支援や貧困家庭の自立支援を続けている。企業との協働、消費者への啓発活動、国際社会や政府への政策提言もしている。

 代表の岩附由香さんは上智大在学中、米国留学の帰りに立ち寄ったメキシコで、物乞いする子どもたちに出会ったことなどがきっかけで、児童労働と教育をテーマに大阪大大学院に進み、友人らとACEを発足させた。国際機関の勤務や通訳をへて07年からACEの活動に専念している。

 朝日新聞の記事は、「2030 SDGs」シリーズの一つ。岩附さんと、発足時からのメンバーの一人で、事務局長を務める白木朋子さんの写真も掲載されている。

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