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名門ハプスブルク家の一族は、なぜあごがしゃくれていた? 知られざる王家の謎。

明日誰かに話したくなる 王家の話

   華々しい王家の歴史。実はツッコミどころが満載だった?!

   歴史人物たちの驚きのエピソードを紹介する、『明日誰かに話したくなる 王家の話』(KADOKAWA)が発売された。

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   著者は「よつばch」を運営する、「世界史ゆっくり解説系YouTuber」の弥嶋よつばさん。本書では、「よつばch」の「みるく」と「もなか」がナビゲートを、河合塾世界史講師の平松健さんが監修を務める。

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   コンセプトは、「当時誰もツッコめなかったであろう歴史上の人物たちのボケを拾おう!」というもの。

   たとえば、世界史の教科書にも出てくるスペイン・ハプスブルク家。神聖ローマ帝国の皇帝の座を代々受け継いできた超名門貴族だ。

   この高貴な一族が描かれた絵画を見ると......。

「......しゃくれとるやないかー!!」(みるく)
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   これには、自分たちの血統を「高貴な青い血」と呼び、身分の違う者や他宗教の者との結婚を避けたため、近親婚を繰り返したことが影響していると考えられている。1章では、ハプスブルク家の歴史と「アゴの軌跡」を詳しく追っていく。

   このほか、「王の長女は王以外の王族男性と関係が持てない」など謎のルールが多数存在する古代エジプト、隠し子、離婚、浮気、手紙の内容まで流出してしまうモラル低めの一族、ボルジア家に加え、「おもしろ王家」を紹介する。

   今の感覚ではありえない話ばかり。YouTubeで人気だったテーマに加えて、新情報も加わっている。王家の人たちの人間臭さも感じられ、雑談のネタになる話が満載だ。受験生の息抜きにもおすすめ。

■弥嶋よつばさんプロフィール
やじま・よつば/「よつばch」(https://www.youtube.com/@yotsuba-ch)を運営する、世界史ゆっくり解説系YouTuber。学生時代に家系図に興味をもったことがきっかけで世界の王家・名家の歴史に深い関心を抱くようになる。
2020年に初めての解説動画をYouTubeにアップしたところ、1カ月で登録者数2.5万人となった。
これまでにハプスブルク家、メディチ家、ロマノフ家などの動画が人気をあつめ、現在登録者数19万人(2023年6月)。

■平松 健さんプロフィール
ひらまつ・けん/河合塾世界史科講師。高校時代にポエニ戦争のハンニバルのアルプス越えに衝撃を受け大学でローマ史を学ぶ。
大学在学中に塾講師のアルバイトをしたことで予備校講師を志す。
その後、予備校講師として勤務する傍ら、大学院に進学し「歴史を学ぶ意味」や「暗記型授業」からの脱却を研究する。
「受験は楽しく乗り切る」がモットーで授業中は笑い声が絶えない。
また、授業内容は受験に関する知識にとどまらない深い話も多く、「受験にとどまらない世界史を学ぶことができた」との声が毎年寄せられる。
著書に『改訂版 大学入学共通テスト 世界史B予想問題集』(KADOKAWA)がある。
YouTubeチャンネル「平松の世界史鉄則集」(https://www.youtube.com/@hiramatsu-sekaishi)も好評。


※画像提供:KADOKAWA


 
  • 書名 明日誰かに話したくなる 王家の話
  • 監修・編集・著者名弥嶋よつば 著、平松健 監修
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2023年6月30日
  • 定価2035円(税込)
  • 判型・ページ数A5判、256ページ
  • ISBN9784046059239

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