ノルマン朝からウィンザー朝まで、波瀾万丈のイギリス史が1冊に。『イギリス王室1000年の歴史 新装版』(カンゼン)が発売された。監修は英国史学者の指(さし)昭博さんだ。
1066年に成立したノルマン朝から、現在のウィンザー朝まで、約1000年間にわたって続いているイギリス王室の歴史。本書では王朝ごとに、王家の成り立ちと主要な人物の経歴を紹介している。今回の新装版では、現在の王室の最新情報や、家系図などが追加収録された。
王家のプリンセスやプリンス。おとぎ話の世界のような華やかなイメージがある一方で、戦乱やスキャンダルに翻弄されてきたイギリス王室。1996年の皇太子夫妻の離婚、翌年のダイアナ元妃の交通事故死以降は人気が冷え込んでいたが、2011年にはウィリアム王子とキャサリン妃が結婚。ふたりのあいだに三人のロイヤルベビーが誕生し、現在のイギリス王室は、いまだかつてない人気を集めている。
しかし、現在の王室への注目度に比べると、イギリス王室がこれまで積み上げてきた歴史に注目する人々は非常に少ない。王家の人々がさまざまな苦難を乗り越え、1000年ものあいだ王冠を受け継いできた、歴史のダイナミズムを本書で感じてみてはいかがだろうか。
王室の過去を知ることで、彼らが現在に受け継ぐ伝統にもより理解が進むようになるはずだ。
本書がイギリス王室の新たな魅力を伝える一助になれば嬉しいことである。
(「はじめに」より)
目次は以下の通り。
序章:人々に愛されるイギリス王室
第1章:イギリス王室1000年の軌跡
第2章:各王家の歴史
・ノルマン王朝&ブロワ王朝(無政府時代)
・プランタジネット王朝
・ランカスター王朝
・ヨーク王朝
・テューダー王朝
・ステュアート王朝
・ハノーヴァー王朝
・サクス・コバーグ・ゴータ王朝
・ウィンザー王朝
第3章:イギリス王家の施設、関連年表
■指昭博(さし・あきひろ)さんプロフィール
英国史学者、神戸市外国語大学名誉教授。1957年、大阪府岸和田市生まれ。大阪大学院文学研究科博士課程。テューダー朝を中心とする近世イングランドの歴史を研究。また、近代イギリスにおけるナショナル・アイデンティティ形成と歴史意識や宗教との関わりについての研究や、生活文化に視点を置いた社会史についても研究を進めている。
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