着付けが難しく感じる大きな原因の1つが、数メートルもある帯を結ぶ手間。そのイメージをがらりと変え、着物をぐんと身近にしてくれるのが、着付け講師のayaayaさんだ。
ayaayaさんの新刊『帯結ばない帯結び2』(TAC出版)は、長い帯を結ばずにたたんで巻くだけという、かんたんに和装を楽しめるテクニックを紹介した1冊。刊行から瞬く間に重版となった前作『帯結ばない帯結び』の第2弾だ。浴衣の着付けも含め「帯結ばない帯結び」の新作32種類が掲載されている。
着付けが難しくてなかなか......という人も、カジュアルに和装が楽しめるようになるはず。
「帯結ばない帯結び」の基本形は、帯を半分の長さに折ってから巻き、クリップで留めてから帯を締め、またクリップで留め直して余った帯を折り返し......という流れで進めていく。最後に帯締めをしっかり結び、クリップを外せば完成。帯を半分に折ってから巻くため、時間をかけずに仕上げられる。(詳しくは前回の記事を参照)
この基本形に、「後ろに帯追加盛り」のアレンジを加えれば、ひと味違った印象に。
手順は、以下の通り。
(以下、本文から引用。前回の基本形が完成したところから)
10.帯をくるくる巻く
基本形完成後、もう1本帯を用意し、手幅2つ分(35~40cmくらい)の長さで巻きます
11.伸びる靴紐をあてる
巻いた帯の真ん中あたりに伸びる靴紐をあてて、セッティングします
12.帯を背中にあてる
靴紐をセッティングした帯を1本目の帯の上側にあてて、靴紐を前で結びます
13.整えて完成!
帯を左右に引き出して整え靴紐をしまったら完成です。華やかさアップ&お尻隠しにもなります
(以上、本文から引用)
写真は、かたくて短い踊り帯を使用している。まさかの靴紐を帯に当てて結ぶという柔軟な発想で、より華やかなアレンジの完成だ。
さらに、本書で紹介されているもう1つの方法が、「後ろでパタパタ」させるアレンジ。基本形の、1.巻きはじめ・2.帯を巻く・3.帯を締める・4.もう1回帯を締める・5.かぶせてクリップ留めまで進めた後、帯を折り上げる形だ。
手順は、以下の通り。
(以下、本文から引用。基本形の「5.帯をかぶせてクリップを留め」の続きから)
6.背中で帯を留める
5まで行い、帯をしっかり締めたら、背中心の下側でお太鼓止めクリップを留めます
7.帯を折り上げる準備
左手の甲で帯の下側付近をおさえ、右手は帯より15センチくらい下の部分を持ちます
8.帯を折り上げる
右手で帯の上側まで折り上げたら、左手で上からおさえます(帯の長さによって、もう1回繰り返す)
9.帯締めをあてて留める
帯締めを前でしっかり結びます
10.完成!
折った部分を両手で少し開いてバランスよく整えたら完成
(以上、本文から引用)
途中で帯を折り上げているため、まるでいくつもの帯が重なっているように見え、目を引く仕上がりに。帯の柄を工夫すれば、より個性的な印象になりそうだ。
これらの他にも、本書では「まわさない上フリル」「お太鼓ちゃんII」「ダブル風船太鼓」など、身近なアイテムを使って簡単にできるアレンジが豊富に紹介されている。着付けに慣れていない人はもちろん、スムーズにできるという人も普段とひと味違う着こなしにチャレンジしてみてはどうだろう。
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