自衛隊に入隊後、訓練中に性暴力に遭った五ノ井里奈さん。事実を報告するも黙殺され、絶望を味わった。その後、勇気を出して告発することで多くの人に勇気を与えた。
2023年5月10日、彼女の自叙伝『声をあげて』(小学館)が発売された。
現在23歳。勇気ある行動で、五ノ井さんは「世界で最も影響力がある女性25人」に選出された。
彼女は、告発したことは後悔していないが、声をあげたことで失ったものや苦しんだものがあると明かしている。
「社会に注目されたとしても、もう自分の思い描いていた平穏な人生は戻ってこないから、この先をどう生きていけばいいのかわからなくなって、自分で自分の首を絞めてしまったと思う時さえあった。本当は、声をあげなくてもいい世の中になってほしい。」(本書エピローグより)
タイトルには、「(わたしが)声をあげて」と「(あなたも)声をあげて」という2通りの意味が込められている。読後には、困難に対しても1歩踏み出す勇気が出てくる。
本書の目次は以下の通り。
プロローグ
1 強く生きる
2 異常な日常
3 夢のゆくさき
4 闘い
5 声をあげてから
6 傷
エピローグ
取材を終えて 岩下明日香
巻末資料
■五ノ井 里奈さんプロフィール
ごのい・りな/元自衛官。1999年宮城県生まれ。幼少期に柔道をはじめ、中高生の時は全国大会に出場。2011年の東日本大震災で被災する。災害支援に来た女性自衛官に憧れて、2020年に陸上自衛隊に入隊するも、2022年6月に退官。退官後は、女性や子どもたちに柔道を指導している。
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