いつも前向きな人、周りから大切に扱われる人、ここぞという場面でチャンスに恵まれる人......そんな憧れの女性たちに共通する「美しい生き方」のヒントが、24時間の「時間割」として1冊の本になった。
『「美しく生きる人」一日24時間の時間割』は、ベストセラー『一週間で女(じぶん)を磨く本』(いずれも三笠書房)の著者・浅野裕子さんが、自分が本当に心地いいと思える一瞬を増やすための生活の知恵を教えてくれる1冊。朝、目覚めたら窓を開ける、ランチタイムを1人で過ごす、ベッドの中で考えごとはしないなど、24時間をより輝かせるため身につけたい習慣が豊富に掲載されている。
前回の記事では、美しい人の朝と夜の過ごし方を紹介した。今回は、本書の「8章 エレガントを育む時間」から抜粋し、ストレスをためない「エレガント」なライフスタイルを実践する方法をいくつか紹介したい。
ストレスをためこまず、心地よくエレガントに日々を過ごすために意識したいことの1つに、「プライド」の取り扱い方がある。著者の浅野さんによれば、プライドには「つまらないプライド」と「本物のプライド」の2種類があるのだそう。
「『プライドが許さない』という言葉を口にする人がいます。けれど、そのようなプライドは捨てるべき『つまらないプライド』です」
いわゆる見栄っぱりな状態を、「プライド」という印象のいい言葉に変えているだけなのだという。
一方、本物のプライドとは、優しさや余裕から生まれるもの。さらに、知らないことを「知らない」と言える勇気のこと。そう浅野さんは断言する。
たとえば、夫やお付き合いしている人に「自分の母親の手料理がおいしい」と言われたとしよう。そこで「プライドが傷つけられた」と考えてしまうのは、「つまらないプライド」が邪魔をしてしまっている。反対に「ぜひ今度教えていただきたい」というふうに考えられるのが、「本物のプライド」を持てている状態だ。
「本物のプライドを持っている人は、自分のいいところも、悪いところも、よくわかっています。自分で自分のことを把握できているので、人からとやかくいわれても、簡単に揺らいだりはしません」
心に大きなゆとりをもたらしてくれるという、「本物のプライド」。身につけることでいっそう誇り高く、輝く女性へと成長させてくれるだろう。
さらに、本書の中で浅野さんは、「エレガントを育む人生」を送る上で、生活の基盤といえる自分自身の部屋をどのようにつくりあげるかも、非常に重要だと述べている。理想の部屋は、不要な物を捨て、本当に必要なもの、大切なものだけが置かれたシンプルな部屋。ただし、「シンプル=何もないということではない」と強調する。
「何もない殺風景な部屋で、本当に落ち着けるでしょうか。居心地のよさを感じられるでしょうか」
「自分がそこにいて心地よい空間、温もりを感じる部屋をつくりましょう。家具を置くときも、空間とのバランスだけでなく、どういうサイズのものをどこに置けば、自分が心地よく感じられるかをよく吟味してください」
いわゆるミニマリズムとは異なり、物が少ないことではなく居心地の良さを重視する部屋づくり。そんな空間で日々を過ごすことが、まさに「エレガントを育む時間」となるのだろう。
■浅野裕子さんプロフィール
あさの・ひろこ/静岡県生まれ。作詞家として活躍した後、作家活動を開始。「女性がよりエレガントに美しく生きる」ことをテーマに、ファッションから生き方まで数多くのエッセイを手がける。厳しいながらも愛のある姿勢が多くの女性から支持されている。著書に、ベストセラーとなった『一週間で女(じぶん)を磨く本』、『いつもうまくいく女性はシンプルに生きる』(三笠書房)など多数。
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