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相手を否定するのはNG。一生モノの「気品」を身につけるには?

美しければすべて良し

   今の生活に大きな不満があるわけではないけれど、ちょっとした工夫でより「上質」な時間を過ごせたら......。そんな気持ちに応える良書が発売された。

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   2022年8月26日発売の『美しければすべて良し 一生モノの気品を身につける186のヒント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、美しい生活を送るためのエッセンスが詰まった1冊。

   空間の美しさとは、衣装の美しさとは、食べ物の美しさ(美味しさ)とは何か。生活をどのように愉しむか。そうしたことを考えながら、「どのように生きていけば美しい生活なのか」についてのヒントが書かれている。

   著者は、インテリアアーキテクトの加藤ゑみ子さん。住宅・インテリア設計、住宅関連商品のデザインが専門。生活研究やテーブルセッティングなどの分野にも造詣が深い。『自分を躾ける』『お嬢さまことば速修講座』など、著作は累計100万部を突破。

   そんな加藤さんの最新刊である本書から、普段の生活で気品を身につけるためのヒントを抜粋して紹介していく。

否定せず認める

   第1部「上質生活は生活行為の美しさから」では日々の習慣や食事・睡眠を始めとする健康面で重視したいヒントが、第2部「強く生きるための美しい内面、それは心肝に気品」では知性や美意識など内面をより美しく磨くために必要な考え方が、それぞれ紹介されている。

   気品を身につける1つ目のヒントは、「否定しない表現を心がける」こと。政治や経済など大きな議論ではなく日常のちょっとした話し合いでは、「相手の意見がどんなものであろうと、考えを否定せずひとまず認める」ことだという。

「自分を認め、相手を認めるという原則は、お互いの感情を穏やかにし、良い関係の基礎になるものです。否定しない表現で相手が納得しやすく言い換えてキッパリ、ハッキリと伝えます」

   否定しない考えと言葉なら、たとえば普段のメールやチャットでも練習できる。「否定しない表現」で意見交換ができる人は、落ち着きのある理性的な印象を与えられそうだ。

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話し合いでの「気品」って?

マナーにこだわりすぎない

   2つ目のヒントは、「マナーを心配し過ぎず堂々と振る舞う」こと。気品というテーマからは、少々意外に思える提案だ。加藤さんは「多少マナーと違っても、美しければ許されます」としている。

「逆にマナーを守ることにこだわりすぎたり、相手のマナーをチェックしてばかりいると、美しさが損なわれます」

   中でもテーブルマナーは、知っていても思わず失敗してしまうこともあるという。身体のコンディションを整えて食事の場に参加し、「皆様と楽しくご一緒に」の気持ちがあれば、礼儀は外さないとのこと。

   世の中で必要とされるマナーは数多い。ただ、それらを気にしてばかりで本当の目的=その場を楽しむことを忘れないようにしたいものだ。

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食事の場に呼ばれたら...

   内面のちょっとした意識の違いをはじめ、普段の食事で重視すべき点や居心地の良い生活空間を整える方法など、あらゆる角度から生活に「気品」を取り入れるヒントを教えてくれる本書。「一生モノ」の気品を身につけて、今よりさらに美しい生活、美しい自分をめざしたい。


■加藤ゑみ子さんプロフィール

 インテリアアーキテクト。(株)空間構造代表取締役。にこにこソサエティアドバイザー。桑沢デザイン研究所インテリア住宅専攻科卒。加藤ゑみ子インテリアサロン、オープンハウスの設立を経て、1988年、(株)空間構造を設立。住宅・インテリア設計、住宅関連商品におけるデザインを専門とし、生活研究、テーブルセッティング等にも造詣が深い。


※画像提供:ディスカヴァー・トゥエンティワン


 
  • 書名 美しければすべて良し
  • サブタイトル一生モノの気品を身につける186のヒント
  • 監修・編集・著者名加藤 ゑみ子 著
  • 出版社名ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 出版年月日2022年8月26日
  • 定価1,870円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・312ページ
  • ISBN9784799328750

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