『バカの壁』シリーズや虫博士として知られる解剖学者の養老孟司さん。2022年6月4日のムシの日に、「講談社の動く図鑑MOVEの科学えほんシリーズ」が誕生した。記念すべき第1作目は、養老先生が子どもたちと一緒に虫捕りに出かけながら、命について、自分がどんな存在であるかについて対話をしながら考えていく『「じぶん」のはなし』(講談社)である。
「みんなも、たまごだったんだよ。とりや さかなや むしと おなじだね」
えっ、そうだったの?と思ったあなた、ぜひ、子どもと一緒にこの絵本を開いてみよう。
養老先生と出かけた子どもたちは。自然と触れ合い、先生とやりとりするなかで、この世界に生きる意味を学び、「じぶん」がどんな存在であるかを知っていく。すべての世代におすすめの養老学入門ともいえる一冊だ。
一部内容を紹介しよう。
子どもたちが、養老先生と一緒に、山に虫捕りに出かける。たくさんの生きものに囲まれて、みんなわくわくしている。
作中にはたくさんの生き物が描かれている。「この ほんに でてくる いきものたち」のページを手掛かりに、いきものたちを親子で探して遊ぶこともできる。実際に虫捕りに行った気分も楽しめそうだ。
幼いうちから生きる意味について考えることのできる深い絵本だ。親子でじっくり話し合う時間にもぜひ。「MOVEの科学えほんシリーズ」は、著書に図鑑の監修者、執筆者、研究者をむかえ、「おもしろくてためになる」絵本を刊行していくという。今後の展開にも注目したい。
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