子どもに絵本を読んであげたいけれど、どう選べばいいのかわからない。そんなお母さんのために、BOOKウォッチは新連載「ミモザの読み聞かせ絵本」をスタートします。
絵本を選ぶのは、読み聞かせボランティア歴17年のミモザさん。乳幼児から小学生まで、幅広い年齢に読み聞かせをしてきた経験から、子どもが絶対に喜ぶ絵本を教えてくれます。
シリーズ第1回のテーマは、0歳~未就学児向けの「顔の絵本」。コロナ禍のマスク生活で、今の赤ちゃんは、親以外みんなマスクをつけた顔しか見ることができません。絵本で、赤ちゃんにいろんな「顔」を見せてあげましょう。
赤ちゃんは、母乳を飲むときにお母さんの目をじっと見つめます。0歳児でも「目」や「顔」はわかるのです。
新生児の目の焦点距離は顔から16~24cm、認識する色は黒、白、グレーだけです。生後1週間経った赤ちゃんは、早くも動きに反応し、親の顔をじっと見るようになります。もう少し経てば、顔を近づけたときに微笑むようになるでしょう。
(「ボシュロム・ジャパン」公式サイトより)
この通り、赤ちゃんの目はとても早くから「顔」をとらえるようになります。今回紹介する絵本はどれも、1~2ヶ月の乳児から読み聞かせできます。
ミモザさんによると、読み聞かせの絵本に2つの目がついているだけで、赤ちゃんたちはそれをじーっと見つめるのだそう。赤ちゃんの興味を惹く「顔」の絵本には、どんなものがあるのでしょうか。
『かおかおどんなかお』(こぐま社)
柳原良平 作・絵
かお、かお、どんなかお?
わらったかお。ないたかお。
おこったかお。ねむったかお。
マスク生活で、親以外の表情を見ることが減った今の赤ちゃんたち。この一冊には、いろんな人のいろんな表情がつまっています。ぜひ絵本の顔を真似しながら、表情豊かに読んであげてください。
『お? かお!』(ほるぷ出版)
ひらぎみつえ 作・絵
はなをうごかすと、くちがあいてあっはっは。
まゆげをあげるとキリッ! さげるとショボーン。
わたしのかおをさわってみて!
顔をいじって遊ぶ「いたずら絵本」という発想のしかけ絵本。顔に興味津々な赤ちゃんは、人の顔をさわりたくて仕方がありません。夢中で遊んでくれること間違いなしです。
『いないいないばあ』(童心社)
松谷みよ子 作/瀬川康男 絵
ほらほら、
にゃあにゃが、くまちゃんが、
いないいいない、ばあ。
1967年刊行のロングセラー絵本です。いつの時代も、赤ちゃんは「いないいいないばあ」が大好き。くまちゃんたちと一緒に、お母さんもたくさん「いないいいないばあ」をしてあげましょう。
同じシリーズの『いいおかお』(童心社)も、あわせてぜひ。
『いないいいないばあ』には、ミモザさんのこんなエピソードが。
「『いないいいないばあ』を読むときに、手遊び風にいないいいないばあをしたら、初めて会う生後半年の赤ちゃんが笑い返してくれました」
赤ちゃんは「顔」を見ると笑顔になります。いろんな顔を見せて、いっぱい笑わせてあげましょう。
第2回のテーマは「戦争と平和の絵本」。次回もお楽しみに!
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