「いいこはおかたづけできるよね?」
「いいこでまっててね」
いいこ、いいこ、いいこってなんだろう?
大人が子どもにかけがちな、「いいこ」という言葉。『わたしは いいこ?』(小学館)は、そんな大人の何げない言葉を、子どもの視点から問い直す絵本だ。作ったのは、第9回MOE絵本屋さん大賞2016「パパママ賞」第1位を受賞するなど、全国の保護者から大人気の絵本作家、えがしらみちこさん。
ある日、ママはこう言った。「いいこは おかたづけ できるよね?」いいこってなんだろう? お菓子をがまんした。かけっこで一等賞を取った。パパの荷物をもってあげた。いろいろな場面で「いいこ」と言われるけれど、本当の「いいこ」とはなんなのだろう。子どもに読み聞かせながら、親も一緒に考えてみてはいかがだろうか。
■えがしらみちこさんプロフィール
1978年、福岡県生まれ。主な絵本に『いろいろおてがみ』『いろいろおしたく』『さわってさわって』(すべて小学館)、「おさんぽ」シリーズ、『せんそうしない』(文/谷川俊太郎、すべて講談社)、『なきごえバス』(白泉社)など多数。子育てママの居場所にと妹とともに始めた書店「えほんやさん」を静岡県三島市で営む。