もともと運動習慣はないうえに、コロナ禍でさらに動かなくなり、さすがに自分でも「このままではマズイ」と思うようになった。たまの出勤で電車に乗り遅れそうになり、走り出したら足が重たいこと重たいこと......思っていた以上に運動機能が衰えていたことに気付く。このままでは、40代にして足腰が弱り歩けなくなるのではないか、そんな不安が頭をよぎる。
筋力アップのためにジョギングを始めるのもよいが、数十メートルで息が上がる記者のような人には、「骨盤スクワット」がおすすめ。その方法が詳しく紹介されているのが『骨盤革命──1日1分の骨盤スクワットで美姿勢になれる!』(自由国民社)だ。
著者のみのわあい。さんは、デューク更家さんに20代で弟子入りした、骨盤ウォークトレーナー。本書では、「骨盤本来の動きを取り戻すセルフケア法」を紹介していく。
昔は、布団の上げ下げ、ちゃぶ台で座る、和式トイレでしゃがむ行為などを日常的に行っていたので、腰を落とす姿勢が当たり前だった。みのわあい。さんによると、ここ10年で生活スタイルが変わり、骨盤スクワットがうまくできない人が増えているという。
運動不足や老化によって骨盤周辺の動きが悪くなると、歪みなどが起きて不調の原因となる。テレワーク時代の今こそ、しゃがむ動作を活用する「骨盤スクワット」が必要となるのだ。
動画では、基本の骨盤スクワットと、少し足の間隔を狭めて行う「カンタン骨盤スクワット」の2つが紹介されている。試しにやってみたら、「カンタン」バージョンでも10回続けると意外とキツイ。これを毎日繰り返せば、骨盤のゆがみが改善されるだけでなく、ヒップアップも期待できそうだ。
新卒で入社した会社員時代にうつになったというみのわさん。克服できたのは、「骨盤スクワット」で健康な体を手に入れることで心を整え、「骨盤ウォーク」で前向きになれたからだという。
みのわさんがインストラクターを始めた約20年前の生徒は、骨盤スクワットを楽々こなしていたが、ここ10年ほどで、うまくできない人が増えている。
「しゃがむ機会が減ることは、心の安定とも深いつながりがあります。気持ちが「落ち着く」「ふんばる」という「からだことば」があります。イライラしたり、怒ったときの感情を表す言葉も変化していて「はらが立つ」=肚(はら)から「むかつく」=胸、そして「キレる」=頭というように、どんどん気持ちが上に上がってきています。」
こうした時代だからこそ、しゃがむ動作を積極的に活用する骨盤スクワットが必要だとみのわさんは説く。
記者のように、テレワークで椅子に座りっぱなしで運動不足を感じている人も多いはず。まずは、骨盤の歪みをなくすスクワットから始めてみてはいかがだろうか。
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