昨年の10月に発売され、50~70代を中心に評判となり、増刷を続けている「60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと」(宝島社)が44万部を突破した。読者からは「気持ちが軽くなった」「背中を押された」「無理しなくていいんだなとホッとした」といったポジティブな感想が並んでいる。
本誌は、悔いなく人生の終わりを迎えるために、還暦を迎える60代から徐々に余計なものを手放し軽やかに生きることを提案する一冊だ。人間関係、見栄など、手放すだけでフッと楽になる100のリストと人生の先輩からのアドバイスを紹介している。「頑張りすぎてしまう親に読んでほしい」と、両親にプレゼントする需要も広がっているという。
100個の「やめたら幸せ」は、付き合い、健康、家族、お金、暮らし、見栄、家事、台所仕事、準備の9つに分類。誰しもがすぐに実践できる「やめる」「捨てる」では、何がリストアップされているのか、一部を紹介しよう。
【まずは冠婚葬祭から失礼する】
しがらみの付き合いにNOと言うことで、煩わしい人間関係や縁が切れます。義理で行くものではないのでは? 心から祝いたい、偲びたいと思うときは行く。ときには嫌われる勇気も必要。
【自立した子どもへの援助はきっぱり断る】
援助した結果、こちらの生活が厳しくなってはたいへんです。ズルズル渡していると、子ども側も援助をあてにしてしまいます。定年や年金受給などをきっかけに"卒業宣言"をしましょう。
【夫の親への連絡は夫にバトンタッチ】
"嫁の役割"と思い込まず、親とのコミュニケーションは各自で連絡をとればOK。家族は大切な存在ですが、負担にならないよう距離をとってみては?
【失うものが多い、やってはいけない熟年離婚】
熟年離婚は、パートナー、経済的なゆとり、自宅を失います。暴力を振るわれているなどの場合はすぐ離婚すべきですが、そうでないなら、うまくやりすごす方法を考えたほうがいいのでは?離婚の手続きに時間とエネルギーを割いてクタクタになるのはもったいないですよね。
日本経済を支えてきた団塊やそこに続く世代は、人口も多く、激しい競争環境の中で進学や就職をしてきたこともあり、がむしゃらに頑張り過ぎたり、つい我慢をしてしまったりする傾向がある。こうした世代に、「やめる」「捨てる」「離れる」という考え方を提案したことが支持され、ヒットしたようだ。
頑張りすぎず、背負い込みすぎず、ものもしがらみも見栄も手放して、心が軽くなる「人生の最終章を生きる大人の知恵袋」である。
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