3月24日、新潮選書より、神話学者・沖田瑞穂さんの『すごい神話:現代人のための神話学53講』が発売された。
気鋭の神話学者、沖田さんが『ギルガメシュ叙事詩』から『古事記』まで古今東西の神話を紹介。現代の映画や漫画、ゲームにまで息づく「神話のエッセンス」を明らかにする魅惑の53講義が収録されている。HONZ代表・成毛眞さんも「この人、読んでおいた方がいい!」と絶賛している。
神話とは、単なる「大昔のおはなし」ではなく、そこには、あらゆる「物語の型」、時には「人間の型」が詰まっているという。つまり神話を学べば、現代の小説や映画、ゲームが、どのような物語類型にもとづいて組み立てられているのか、登場人物がどのように造形されているのか、構造的に理解できるようになる。
本書で取り上げるテーマは、たとえば次のようなもの。人間はなぜ死ぬのか――インドネシアのバナナ型神話と『鬼滅の刃』の物語から考える。女神たちは何を担わされているのか――インドの乳海撹拌神話とゲーム『FGO』の世界観から解き明かす。神話と現代の物語との間を自由自在に行き来しながら、わかりやすい形で神話学のエッセンスを紹介する一冊だ。
■著者コメント
この本は神話の入門書ですが、革新的な内容もふんだんに含まれています。その分析対象はメソポタミアやギリシア、インドなどの神話から、『鬼滅の刃』など現代の物語にも及びました。通底する考え方は「物語の型は時空を越える」です。豊かな物語の世界を、古今東西に駆けめぐる。そんな想像力の旅を体験していただきたいと思います。
■沖田瑞穂さんプロフィール
1977年、兵庫県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。神話学研究所を主宰。専門はインド神話、比較神話。おもな著書に『怖い女』(原書房)、『マハーバーラタ入門』(勉誠出版)、『世界の神話』(岩波ジュニア新書)、『インド神話』(岩波少年文庫)、『マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣』(みずき書林)、などがある。好きな神はインドの女神ドゥルガー。
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