バロック調の家具で埋め尽くされた、超豪華な寝室。壁や窓、天井まで、随所にきらびやかで古典的なディテールが取り入れられている。
誰の部屋かというと......?
世界的なアーティストたちの自邸は、生活の場でもあるが、創作のためのインスピレーションを得、技術を磨く「聖域」でもある。
『世界のアーティスト250人の部屋』(青幻舎・11月18日発売)は、ダ・ヴィンチからココ・シャネル、デヴィッド・ボウイまで、250人の巨匠の自邸が掲載された1冊だ。
本書では、アート、建築、デザイン、ファッション、文学、音楽、映画など様々な分野で活躍する世界的アーティストたちの自邸約250軒を写真とともに紹介している。古くは6世紀までさかのぼる。歴史的人物から今まさに活躍するアーティストまで生活をのぞき見ることができるのだ。
インテリアには、彼らが誰とともに暮らし、葛藤していたのかという、史実には記録されていない歴史まで凝縮されている。目で見て彼らの生きた証を感じてほしい。
では、本書で紹介されている部屋を一部紹介していこう。どの部屋も個性的で、住む人のこだわりやセンスを感じさせる。
【画家、彫刻家、陶芸家】
こちらはバロック美術を代表する画家、ピーテル・パウル・ルーベンスの邸宅。フランドル地方特有の建物を改修し、古典的な装飾を施している。イタリアの宮殿を思わせる屋敷だ。アトリエの他に、庭園パビリオン、ドーム天井の彫刻ギャラリーなどを増築しているそうだ。
【掲載一覧】
クロード・モネ/サルバドール・ダリ/ジョージア・オキーフ/ドナルド・ジャッド/パブロ・ピカソ/フランシス・ベーコン/ヘンリー・ムーア/ポール・セザンヌ/マルク・シャガール/ルネ・マグリット/レオナルド・ダ・ヴィンチ他
【建築家、デザイナー】
モダンなこの部屋は、コペンハーゲン北にあるフィン・ユール邸。デンマークの建築家、家具デザイナーで、北欧らしい木を生かしたデザイン家具は、日本でも人気が高い。光に満ちた部屋が自然な流れでつながるオープンプランの空間が特徴的だ。
【掲載一覧】
アルヴァ・アアルト/ウィリアム・モリス
/オスカー・ニーマイヤー/ジェフリー・バワ/チャールズ & レイ・イーム/坂茂/フィン・ユール/ルイス・バラガン/ル・コルビュジエ 他
【ファッションデザイナー】
冒頭で紹介したこの部屋は、イタリアのファッションブランドの創業者、ジャンニ・ヴェルサーチの邸宅の一室だ。ヴェルサーチといえば、メドゥーサのロゴが印象的だが、斬新でありながら、古典的な美も取り入れた、きらびやかなファッションに通じるところがある。
【掲載一覧】
アニエスベー/アレキサンダー・マックイーン/イヴ・サンローラン/カール・ラガーフェルド/ガブリエル・シャネル/クリスチャン・ディオール/ジョルジオ・アルマーニ/ピエール・カルダン/マーク・ジェイコブス 他
【作家、詩人、哲学者】
フランスのアーティスト、ジャン・コクトーの家は、ニース郊外の地中海風別荘だ。屋敷中の壁や天井、ランプシェードやテーブルまでがコクトー自身の絵で埋め尽くされている様子から「刺繍のある家」と呼ばれている。
【掲載一覧】
アーネスト・ヘミングウェイ/アガサ・クリスティ/アレクサンドル・プーシキン/ヴァージニア・ウルフ/ジャン=ジャック・ルソー/ジェイン・オースティン/ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ/ラルフ・ワルド・エマーソン/ルイザ・メイ・オルコット他
【ミュージシャン、作曲家】
こちらは、アメリカのミュージシャン、エルヴィス・プレスリーがスーパースターになったばかりの22歳の時に購入した家。ビリヤードルームの壁と天井は、細かい柄のプリーツ生地で覆われている。
【掲載一覧】
エルヴィス・プレスリー/ジミー・ペイジ/ジミ・ヘンドリックス/ジョニ・ミッチェル/デヴィッド・ボウイ/ピヨートル・イリイチ・チャイコフスキー/フランク・シナトラ/フランツ・リスト/ルイ・アームストロング他
なかなか見ることができない、超有名アーティストの自邸。豪華絢爛な部屋、斬新な部屋、素敵な家具や小物の写真を眺めながら、「この部屋であの作品ができたのかな」と想像を巡らせるのも楽しい。
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