最近、独身の人に対して、友達(主に既婚者)や親が結婚を急かすようなことを言ったり、結婚できない理由を探ったりすることで、本人を傷つけてしまう「シングルハラスメント」という言葉が広まりつつあります。
「ハラスメント」をする側には特に悪気はないのでしょうが、勝手に結婚できない理由を決めつけられたり、結婚しているというだけで上から目線で見られたりする方はたまったものではありませんよね…。
『あなたは何も悪くない』(サラ・エッケル/著、エンドウユリカ/訳、すばる舎リンケージ/刊)はそうした独身者、特に独身女性の心をケアしてくれる一冊。独身者が言われて傷つく27の言葉を一つひとつ検証し、それを言われた時にどう受け止めればいいかを教えてくれます。ここでは、本の中から、特に「刺さる」3つの言葉を挙げましょう。
■「えり好みしすぎだからだよ」
結婚できずにいるというだけで、周りから「理想が高すぎる」「えり好みしすぎる」などというレッテルを貼られてしまいがちです。
著者のサラさんは、これらのセリフは無難かつ相手が反論しにくいために、独身者に対して言いやすいのだとしています。こんな人ほど、別の日に話をすると「はっきりした理想がないからだ」とまるで正反対のことを言ったりするから厄介です。
恋愛がうまく運ばないのは、単に相手との間に何の「化学反応」も起きなかったからであり、あなたの性格に問題があるわけではありません。「えり好みしすぎ」というのは、たくさんの人があなたと一緒にいたいと思っている証だと、前向きに捉えたっていいと著者は語っています。
■「あなたが強い女だからよ」
これも、独身女性は言われ慣れているセリフではないでしょうか。特に仕事をバリバリこなす、頭の回転の早い女性ほど言われやすいかもしれません。
もちろん、仕事で成功している女性がみな、男勝りな強い女であるはずがありませんし、どんなに「か弱い」女性でも、自分の身の回りのことなら大抵はできるもの。「強い女だから結婚できない」は完全な偏見です。
ただ、仕事ができるというだけで、周囲からは「人の助けがいらない人」というイメージを持たれてしまうことがあるのも確かですから、時には意識して人を頼ってみることも必要かもしれません。
■「変わろうとしないからよ」
結婚できないのは元々持っている性格に問題があるからだと決めつけているかのようなこのセリフも、言われたら暗い気持ちになります。
恋愛がうまくいかなかったり、結婚までたどり着けなかったりすると、つい自分には何か欠陥があるのではないかと自己分析して「自分はどう変わるべきか?」を考えてしまいますが、自己分析などというものはその時の気分や心理によって結果がどうとでも変わる、あいまいなものです。
そんなものに一喜一憂せず、ありのままの自分を愛してくれる男性を探す方が、結果的には幸せな結婚をする近道のはずです。
自分では気にしていないつもりでも、既婚者たちの何気ない一言に独身者の心は少しずつ傷つけられてしまいます。本書にはこんなセリフの数々が多く取り上げられ、傷ついた独身者を勇気づける言葉がつづられています。
周囲の言葉に左右されて自分を見失わずに生きるために。本書はその道しるべになってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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