2019年に亡くなった俳優・梅宮辰夫さん。亡くなる直前まで分厚いノートにぎっしりと書き込んでいたものは......?
料理上手としても有名な梅宮辰夫さん。遺言書を残さず、直筆のレシピ帖を家族に託した。なんとノートにして20冊以上、およそ2000レシピにものぼる。
11月15日に発売される本書、『梅宮家の秘伝レシピ -梅宮辰夫が家族に遺した料理帖-』(主婦の友社)は、その膨大なレシピ帖の中から、娘の梅宮アンナさんと妻のクラウディアさんが、特に思い出深く、おいしかったレシピをセレクトしたもの。
下の写真は、父・梅宮辰夫さんと母・クラウディアさんに抱かれる、生まれたばかりのアンナさん。アンナさんは、幼いころからお父さんの手料理を食べて育った。
本書では、アンナさんが中学校から高校を卒業するまでの6年間、辰夫さんが作り続けてくれたお弁当も再現されている。
梅宮家ののり弁は、小さく切った焼きのりを1枚ずつにお醤油につけるのがポイント。お箸も入れやすく、ひと口ずつ食べやすい。
そして、こちらが直筆のレシピ帖だ。詳細なレシピに加えて、料理のスクラップや盛り付けの方法まで記録されている。梅宮さん家族にとっては宝物のようなレシピノートに違いない。
すぐに作れるシンプルな丼ぶりから、お酒を楽しむおつまみ、日常的なお惣菜、テレビでもたびたび披露していた「我が家のちらし寿司」など多種多彩だ。
「マグロの漬け丼」はにんにくでパンチをきかせるのが特徴。梅と生姜で香りづけした漬け丼は絶品だ。
「レタス丼」には、牛脂の香りとコクをプラス。こんなに美味しくお金がかからない丼ぶりは、そうそうないだろう。アイディアあふれる一品だ。
こちらは、「山盛りきゅうりの冷やし中華」。具はきゅうりだけ。シンプルでも味わい深い。
「バターキムチスープ」はキムチの辛味と酸味、バターのこくとまろやかさをブレンド。
アンナさんは、レシピ帖を受け取ってから料理の楽しさに気づいたという。本書では、初心者のアンナさんでも作れるレシピを厳選した。
豪快な人柄で愛された梅宮辰夫さんが、娘のためにのりを小さく切って、一枚ずつ醤油にひたしている姿を想像すると、なんとも微笑ましい。レタス丼やバターキムチスープなど、「ありあわせのもので作る」のも梅宮さんならでは。なにかと話題に事欠かない梅宮一家の、愛情あふれる食卓をのぞくことができる貴重なレシピ本。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?