8月10日発売の「アエラ」(2021年8月16・23日合併号)には、主演映画の公開を控えたKing & Princeの平野紫耀さんが登場した。
King & Princeとしては2度、AERAの表紙を飾ってくれた平野紫耀さん。今回は、主演映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」の公開を控えて初めて、単独での表紙登場となった。映画「かぐや様は告らせたい」は2019年に映画化されて大ヒット。続編ができると聞いてうれしかった、という話から、インタビューが始まった。見てくれた人が多かったことや、好評だったことへの感謝の言葉に続いたのは、「期待を裏切らないように、そこだけは守ってしっかり演じたいなと思いました」という責任感に満ちた言葉。そこからは、2年ぶりに演じる役をどう取り戻したか、さらに、いつもとは違うスイッチが入って別の人生を生きられる楽しさ......と、次々に話題が転換した。
意外だったのは自身への評価。満足度を点数化すると「100点中1点」。その1点も「ファンの方々がいてくださるということで1点」「自分を褒めてあげたいみたいな瞬間は、滅多にないですね」というのでかなり厳しい評価だ。そんな中で、いいものができた、頑張ってよかったと思えた作品を一つだけあげた平野さん。「最終的に辿り着きたい場所」の話で、インタビューを締めくくった。
巻頭特集は、様々な問題が浮き彫りになり、新型コロナウイルスの感染者が激増するなかで開催された東京五輪と五輪後の日本について、ジャーナリストの池上彰さんと作家で元外務省主任分析官の佐藤優さんが緊急対談。開会式前日に、ナチスによるホロコーストを揶揄する表現を過去に用いていたことで開閉会式ショーディレクターが解任された問題にこそ、日本が抱える深刻な問題、国際感覚との驚くべきずれが凝縮されていると指摘している。二人に共通していたのは、「この7月22日が日本外交にとって瀬戸際だった」「この点に関しては、政府と組織委員会の危機管理は適切だった」という認識だった。対談の後半では、現政権が抱えるパラドックスにも言及。「宴の後の脱力感」からどうやってこの国を立て直すのか、についても、具体的な意見を交わしている。
特集の後半では、政治・経済・社会・スポーツ・リスク管理など多様な分野の識者10人に、「矛盾に満ちた五輪後をどう生きるか」をテーマにインタビューを敢行。白井聡さん、斎藤幸平さん、せやろがいおじさん、上野千鶴子さん、辻愛沙子さん、杉山文野さん、平尾剛さんらが独自の視点で問題の所在や解決策を提示している。
菅政権が8月4日に、新型コロナウイルス感染者の入院対象を重症者に限るという方針を示したことを受け、その方針の背景や、自宅療養中に警戒すべき症状についても取材している。北里大学北里研究所病院の感染管理室長によれば、東京の医療はすでに逼迫していて、重症患者か重症化しそうな感染者しか受け入れられない状態。記事では、万一感染し、自宅療養することになった場合に備え、重症化の兆候を見逃さないために知っておくべきことについても、わかりやすく解説した。
日本人として5人目の「夏冬五輪出場選手」となった平野歩夢選手についての記事も掲載。記者会見で、スノーボードの銀メダリストとしては、夏のスケートボードへの挑戦で「それなりに失うものもあった」と告白した平野選手。それでも挑戦した理由や、北京五輪への思いについて、出場後の記者会見での発言やAERAの過去のインタビューから読み解いている。
短期集中連載「起業は巡る」もスタート。上の世代の起業家がエンジェル的役割を担い、理想の社会を思い描きながら若い起業家に投資する。そんな起業の循環を4~5回ずつ、複数回の短期集中連載で描くこの企画。ベストセラー『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』の著者・大西康之さんが取材。1回目に登場するのは、「スマートロック」で時の人になったtsumugの牧田恵里さんだ。
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