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「緊急事態下での五輪開幕」をアエラが特集

「アエラ」(2021年7 月26日号)

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、7月23日の開会式を迎えることになった東京五輪。7月19日発売の「アエラ」(2021年 7月26日号)は、この大会の光と影を16ページにわたり特集している。

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画像は「アエラ」(2021年 7月26日号)

 巻頭特集の冒頭では、独自の視点で社会を鋭く分析する武田砂鉄さんと安田菜津紀さんが対談。今回の強行開催がはらむリスクと矛盾について語り合っている。緊急事態宣言下で、感染拡大、ひいては死者を増やすリスクまで背負って開催する意味はあるのか。「いまさら批判するな」という空気を醸成しているものは何なのか。二人が最も強調したのは、東京五輪の開催・終了とともにこれまでの問題を忘れてしまうのではなく、いつまでも問い続けなければならない、ということだった。

 「多様性と調和」を理念に掲げた東京五輪の「ジェンダー平等」についても記事を掲載。五輪のモットーそのものが男性的であることや、男女のアスリートの待遇や報道での扱われ方に格差が存在していること、性的マイノリティーの選手たちは「見えない存在」になってしまっていることなどをあぶり出している。

 東京五輪を多面的に見ることができる1冊を目指して、池江璃花子選手や桐生祥秀選手を水着やシューズで支えるテクノロジーの進化、表紙の山縣亮太選手を始め4人の9秒台スプリンターの出場が期待される400メートルリレーの戦力分析も掲載。保存版として、全33競技の「決勝の日」カレンダー、史上最多の590人を数える日本代表選手の顔写真付き一覧も収録した。

向井康二がライカのスナップ撮影に挑戦

 大好評の月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、先日、この連載の企画で同時に"ライカデビュー"を果たした、映画「浅田家」の浅田政志さんが先生。今回収録しているのは、お二人が一緒にカメラを購入する前に、借りたカメラを使って「ライカ初心者」同士で挑戦していたスナップレッスン。「僕はセットアップで撮ってきたけど、スナップって、写真の基本」と言う浅田さんと、「どういう画角でどの一瞬を切り取るか」を考えていく。

 ピントがマニュアルでしか撮れない、レンジファインダーというタイプのライカのカメラを手にした向井さん。普段は、絞りは「明るめ好きやから」開放にして撮影することが多いのだが、ライカの名手で、スナップの第一人者とも呼ばれた日本を代表する写真家・木村伊兵衛氏の撮り方にならって、「ちょっと絞って目測で」のスナップ撮影に挑む。

 今回は、スナップのためにかわいいモデルも迎えた。それは、生まれたときから浅田さんの被写体になってきた6歳の息子さん。向井さんも、写真を撮りながら「こんなに笑顔キープできる子、いない!」「超きゅーてぃこー!」と、笑顔が絶えない撮影となった。また、これまでに向井さんが撮影してきたスナップ写真を見た浅田さん。タイや奈良、テレビ番組のロケ、MVの撮影中など、常にカメラを携えているからこそ撮れた4枚を、「これこそスナップ」「向井さんの写真に対する姿勢が見える」と大絶賛した。

 ほかにも、「大学入学共通テスト作問担当者インタビュー」「ワクチン接種後の発熱『副反応』『感染』の見分け方」などの記事を掲載している。


※画像提供:朝日新聞出版


 
  • 書名 「アエラ」(2021年7 月26日号)
  • 出版社名朝日新聞出版
  • 出版年月日2021年7月19日
  • 定価440円(税込)

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