「あれっ おかあさん、ちが でてる!?」「おかあさん、けがかな? びょうきかな?」――。こうした子どもの素朴なギモン。親はどう答えたらいいのだろうか?
5月21日発売の『げっけいのはなし いのちのはなし』(みらいパブリッシング)は、保健師のママが作った「子どものための性の絵本」。月経のこと、いのちの始まりのこと、生き方の多様性について、やさしく伝えている。
この絵本は、親子の会話をとおして、「月経」という生理現象を学ぶことができる。そこからいのちの始まり、誕生の喜び、生き方の多様性へと、話は広がっていく。あたたかみのあるイラストで、月経、いのち、人の体の仕組みがわかりやすく描かれている。
作者・大石真那さんは、男女4児を育てる現役保健師。性教育講座を開催中、子どもに語りかける教材の少なさから出版を決意したという。講座の経験をもとに自らストーリーを作り、イラストレーター・深井あずささんとの合作で、細部まで丁寧に仕上げている。
■編集者コメント
「性教育講座を開催する現役保健師が自らの子育ての経験を活かして執筆しました。親子で対話するためのやさしい語り口の絵本です。『月経』という生理現象の解説だけでなく、生命誕生の喜び、命の尊さ、生き方の多様性の尊重など、未来をつくる次世代への願いを込めた一冊です」
「赤ちゃんはどうやってお母さんのお腹に来たの?」――。末娘を妊娠中、当時8歳だった長男にこう聞かれたことから、作者の「性教育への探究」が始まったという。
長男と同じ年頃の「ぼく」が、絵本に登場する。
「ぼくは、たろう。しょうがく 3ねんせい。おとうさんと おかあさん、いもうとの はなと くらしている」
■作者コメント
「月経は『いのち』を繋いでいくための大切なもの。単に『一定の年齢になればおよそ月に1回出血するもの』ではありません。この絵本には、月経の仕組みだけでなく、そこから伝えたい大切なことをたくさん盛り込みました」
何歳から、どんなふうに、どこまで伝えたらいいのか。性の話は悩ましい。学校の保健の授業で教わるからまだいいかと思いつつ、それで十分なのかはわからない......。
そうした親御さんに刺さるのだろう、「こんな絵本がほしかった!」との声が多数寄せられているという。後回しや学校任せにするより、いっそのこと早いうちから絵本で伝えるのがいいかもしれない。
■作:大石真那(おおいしまな)さんプロフィール
兵庫県在住。神戸大学医学部保健学科卒業後、2004年に保健師として兵庫県庁に入職。17年の第4子出産を機に性教育の重要性に気づき、主に乳幼児の保護者向けの性教育講座を開始。現在はフリーの性教育講師として活動している。3男1女の母。
■絵:深井あずさ(ふかいあずさ)さんプロフィール
東京都在住。イラストレーター。幼児の造形指導や羊毛フェルト作家moccoとして活動中。
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