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男の子の性教育どうしてる?子育てママの参考書

 口を開けば「うんこ」「ちんちん」「おっぱい」と下ネタを連発。同じクラスの女の子と比べたら、ほんとうに幼稚。いつもおちんちんを触ってばかり......。ウチの子、なんでこんなにアホなの(涙)! と悩んでいるお母さん。その悩みを持っているのは、あなただけではないのでご安心を。

 『男子は、みんな宇宙人!世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター以下、JMAM)は、男の子の「性」の話を分かりやすく解説した本。

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写真は、『男子は、みんな宇宙人!世界一わかりやすい男の子の性教育』(JMAM)の表紙

 著者は元泌尿器科看護師で性教育アドバイザーの、のじまなみさん。「子どもたちが危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいること」に危機感を抱き、2016年に「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立。国内外4000名のお母さんたちに、家庭でできる楽しい性教育を伝えた。ほかの著書に『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)がある。

 本書は、男の子が性に興味をもった時に親があわてないため、子育ての軸になるようにという、のじまさんの思いが詰まっている。以下の7つの章で構成されている。

PART1 おっぱい大好きなうちの子は、ちょっと変? いいえ、そんなことはありません!
PART2 女子と男子はこうも違う! 宇宙人男子の生態を知ろう
PART3 ほんとうにまだ早い? 性教育は、小学校低学年までに始めよう!
PART4 さぁ、性教育を始めよう!~性教育の奥義は「パンツ洗い」!~
PART5 性のこと、どうやって伝える?~「伝えたい言葉」「言ってはいけない言葉」~
PART6 わが家だけじゃなかった! 子どもからの"ドキドキ質問"への答え方
PART7 子どもがほんとうに欲しいものは? もしも子どもが性被害にあってしまったら...

 実話を元にした具体的なエピソードや声のかけ方などがマンガになっていて、よみやすい。例えば、「ほうけい(包茎)ってなに?」と聞かれたらどうするか、わが子がエッチな動画を見ていたらどうすればいいかなど、人にも相談しづらいことの対処法も書かかれている。ほかには、他人におちんちんを見せて笑っている子どもに対しては「体にはプライベートな大切な場所がある」ことを伝え、水着を着た時に隠れる「水着ゾーン」を例に話すと良い。

 また本書では繰り返し、子どもは忘れやすいので根気よく何度も伝えることが大切だと言っている。子どもの無邪気な言動に笑いながらも性の話を真面目に取り上げている一冊。


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