レシピ本で作りたい料理の材料を見ると、家にはない調味料が。急いでスーパーに走り調達するも、一度きりしか使わずいつの間にか賞味期限切れ、なんてこともしばしば。もしかしたらその調味料、家にあるもので代用できるかも......?
2021年3月9日、『「さ・し・す・せ・そ」だけでできる黄金比レシピ』(ワン・パブリッシング)が発売された。本書では特別な調味料なしに、身近な5つの調味料でできるレシピを紹介する。さらに、11パターンの調味料の黄金比率も掲載。手軽においしい料理が作れる。
5つの調味料とは、「さ」=砂糖、「し」=塩、「す」=酢、「せ」=せうゆ(しょうゆ)、「そ」=みそのこと。 調味料を加える順番として覚えている方も多いだろう。本書では、この5つの調味料をフル活用して、さまざまな料理が作れることを実証している。
たとえば、「やわらかチキンのトマト煮込み」は、砂糖大さじ2分の1と塩小さじ2分の1のシンプルな組み合わせながら、あっさりしすぎず、ほどよい塩加減に仕上がる。その理由は、「ちょっと多めの砂糖で、甘味をつけるというより、味をくっきりさせて奥行きを出す効果がある」という。
なるほど。トマトの煮込みは酸味が勝ってしまうことが多いのだが、砂糖がいい仕事をしてくれるというわけだ。
また、食材3つで2品も献立ができるレシピも紹介されている。シンプルな食材で簡単に作れるものが多く、ボリューム満点なのも嬉しい。
さらに、野菜に1種類で作れる副菜など、17種類もの野菜のレシピが掲載されている。調味料と冷蔵庫の余り野菜を上手に活用できそうだ。
著者の近藤幸子さんは、子育てや家事、育児に奔走する中で、「この調味料使う必要ある?」と疑問に思ったことがきっかけで、無駄な調味料や工程をなくしたレシピにたどり着いたという。調味料は多くの種類を使うほど、味のバランスがとりにくくなる。基本調味料だけで充分、事足りるのだそう。
無駄がないレシピで、シンプル。毎日の食事作りに頭を悩ませている人はもちろん、これから料理を始める人にもオススメの1冊だ。
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