正月など、寒い時期に飲むイメージが強い「甘酒」は、実はもともと夏によく飲まれるものだった。江戸時代には、庶民の間で熱中症対策の切り札として重宝されていたとか。その証拠に、俳句の世界では甘酒は夏の季語に分類される。
甘酒には「酒粕甘酒」と「糀甘酒」との2種類があるが、ノンアルコールで砂糖不使用の「糀甘酒」に注目し、健康効果と活用レシピをまとめた本『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』がアスコムから発売された。
著者は、東京農業大学で発酵調味料を20年研究してきた前橋健二教授。前橋教授によると糀甘酒は、米からつくられる発酵食品。ブドウ糖を主体にビタミン、アミノ酸、ミネラルなど350種以上の栄養素が含まれているという。医療用の点滴に匹敵する成分が入っていることから、「飲む点滴」とも。
本著のタイトルにもある通り、そのまま飲むだけでなく砂糖の代わりに調味料としても使える。いまやダイエットには欠かせない糖質オフに役立つほか、お肉を柔らかくする効果や素材本来のうまみを引き出してくれるというから、"最強調味料"と言っても過言ではなさそうだ。
目次
はじめに
第1章 飲んでよし!調味料にしてもよし!
「糀甘酒」の使い方
第2章 免疫力アップ、疲労回復、脂肪燃焼
「糀甘酒」がもつ驚きの健康パワー
第3章 おいしさも健康効果もアップする!
「糀甘酒」を使ったレシピ
第4章 あなたの素朴な疑問にお答えします
「糀甘酒」Q&A
おわりに
(アスコムのサイト『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』から引用)
レシピは、料理研究家のあまこようこさんが担当した。親子丼、卵焼き、冷製ポタージュ、スムージーなど、主食からデザートまで家庭で糀甘酒を活用しやすいメニューが63種ならぶ。
「試したいけれど、甘酒って苦手...」と思っている人でも、調味料として使うならムリなく続けられる。残暑厳しい日が続きそうだが、糀甘酒パワーを取り入れて元気に乗り切りたい。
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