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「書くのは苦痛だった」 コロナで全店舗閉店した社長・初の著書

 『全店舗閉店して会社を清算することにしました。コロナで全店舗閉店、事業清算、再出発を選んだ社長の話』(実業之日本社)が、2020年11月2日から発売される。

画像は、『全店舗閉店して会社を清算することにしました。コロナで全店舗閉店、事業清算、再出発を選んだ社長の話』(実業之日本社)
画像は、『全店舗閉店して会社を清算することにしました。コロナで全店舗閉店、事業清算、再出発を選んだ社長の話』(実業之日本社)

 コンテンツプラットフォーム「note」に投稿され、大きな反響を呼んだ記事「全店舗閉店して会社を清算することに決めました」に、大幅な書き下ろしを加えて書籍化する。

 著者の福井寿和さんは、飲食店5店舗の経営者だった。しかし、事業が軌道に乗り始めた矢先に新型コロナウイルスが襲来し、「全店舗閉店、事業清算」という苦渋の決断を下した。そこにたどり着くまでの苦悩や葛藤など、リアルなストーリーは多くの人にとって参考になるのではないだろうか。

 本書の目次は、以下の通り。

<目次>
■第一章
創業からコロナ襲来まで【創業~2019年末】
■第二章
コロナ影響開始~閉店決断【2019年12月~4月】
■第三章
会社清算開始~「決断」の反響【2020年4月~5月】
■第四章
全店舗閉店後~これからの挑戦【2020年5月以降】
■第五章
全店舗閉店の経営者が今だからこそ伝えられること

 福井さんは、「note」公式アカウントのプレスリリース内で、以下のようにコメントしている。

「この本は、2020年春に新型コロナウイルスの影響を受け、経営していた飲食店を全店舗閉店して会社を清算した、いわば廃業の経験を書いたものです。本音を言えば、経営が悪化した数ヶ月間を思い出しながら書くことは苦痛以外の何ものでもありませんでした。しかし、これまで表立って廃業したことを言う人が少なかったからこそ、私の廃業経験には価値があり、その経験を共有することにはもっと価値があると信じていました。
 また、こうして会社をたたむことになった人間が、次のステップに向けて明るい人生を送っている姿を伝えることで、再チャレンジできることを世の中に伝えていきたい。このような思いから本を書きました。コロナの影響で今なお経営難に苦しんでいる方々、実際に会社経営に携わっている人、そして人生の決断に迷う人にもぜひ読んでいただければと思っています」

 2020年8月に、福井さんは「株式会社グラバー」を設立した。「廃業支援」など、倒産の経験を活かした事業をスタートさせたのである。

 避けようのない苦境に立たされたとき、どのように決断し、どう再出発すればいいのか。福井さん初の著書は、人生に迷っている人に勇気を与えてくれるはずだ。



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