「これは?! ティンダーってグッドルッキング天国なの?!」
「そ...そうなのよ...何故か他のアプリよりダントツ顔がいいのよ...」
webメディア「cakes」の人気連載マンガ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」第1話では、こんな会話が交わされる。主人公のチアキは、バツイチの38歳女性。友人にマッチングアプリを勧められ軽い気持ちで始めるも、想像以上に「イケメン」が多く利用していることに驚き、ずぶずぶ「沼」にハマってしまう......。
幻冬舎、テレビ東京、noteが共催した「#コミックエッセイ大賞」の第1回入賞作品である。その人気連載が、ついに書籍化。『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(幻冬舎)が、2020年10月8日に発売される。「cakes」に掲載された内容に、新たに描き下ろしも追加した。
たくさんのスマホ画面に映ったさまざまな男性にチアキが囲まれている表紙は、見事に本書のストーリーを表現している。イケメン沼にハマったチアキは、マッチングアプリで次から次へと男性に会い、淡々と体を重ねていく。やっていることはかなりエグイはずなのだが、なぜかぐいぐい読み進めてしまうのは作者の力量だろう。
作中で、チアキはこんな台詞を友人にぶつける。
「私ね、人生で初めて付き合った男と24で結婚して、33で別居して、37でやっと籍が抜けたのよ! 失った青春を取り戻したいじゃない!」
なんとなく腑に落ちた気がする。「初めての彼氏と結婚し、夫婦になる」というある意味、理想的すぎる結婚の反動が「マッチングアプリ地獄」なのかもしれない。いや、地獄かどうかは読者がとやかく言うことではないだろう。だって、本書のチアキはとことん出会いを楽しんでいるのだから......。
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