2020年7月15日に選考会が行われる芥川賞。候補作の紹介シリーズ第4弾は、芥川賞候補3回目という高山羽根子さんの「首里の馬」。「新潮」2020年3月号に掲載された。
高山さんは1975年生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒。2010年「うどん キツネつきの」が第1回創元SF短編賞の佳作に選出される。同年、同作を収録したアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)でデビュー。16年「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞受賞。「居た場所」、「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」でこれまでに2回芥川賞候補になっている。
「首里の馬」は、沖縄県の那覇市が舞台。主人公の未名子は沖縄の島にかんする資料館にずっと出入りし、ボランティアで資料整理を手伝っている。
一方、ネットで世界各地のユーザー相手にクイズを出題する仕事に就く。事務所はなにやら得体の知れない男が管理していた。
そんな矢先、かつて沖縄に琉球競馬があったことを知り、未名子は関心を持つ。
沖縄の歴史が下敷きになった奇妙な味わいの作品だ。
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