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自宅で最期を迎えるために 「愛される高齢者」になる秘訣

『幸せに人生を終えた人から学んだこと』

 2023年12月12日、急性期病院で看護師として働く木村まりさんの著書『幸せに人生を終えた人から学んだこと』(自由国民社)が発売された。

 著者は、勤め先の急性期病院で、高齢患者の多くが、退院後は自宅に帰りたいという希望に反して高齢者施設へと移されていく姿を目の当たりにしてきた。日本の医療システムでは、自宅での終末期サポートは家族の負担が大きく、今や病院で亡くなる人が7割ともいわれている。

 だが、同じような状況でも、退院後に自宅に迎えられ、最期のときを家族とともに幸せに過ごせる人が一定数いる。どんなに歳をとっても、病気になっても、寝たきりでも、認知症になっても、家族からお荷物扱いされず、大切にされ、最期まで幸せな人生を送れる人には、愛され続ける秘訣があるという。

 本書は、著者が急性期医療の現場で関わった患者から学んだ、愛され続ける高齢者になる秘訣をまとめたもの。住み慣れた家で穏やかに過ごしたい、最期の大切な時間を家族とともに好きなことをして過ごしたい。そんなささやかな願いを叶えるヒントが詰まった1冊だ。

【目次】
●はじめに―愛されてこの世を去った人たち
●第1章 愛され高齢者が持つ六つの力
笑顔の力/感謝と好意を伝える力/ポジティブに切り替える力/意志を貫く力/想像する力/与え続ける力
●第2章 幸せに人生を終えた人から学んだこと
楽しいことを考えて過ごそう/今まで通りを貫こう/家族を大切にしよう/希望を伝えよう/「幸せ言葉」をたくさん伝えよう/譲り合い、思いやりの言葉を口にしよう/忙しい日々を選んでいこう/「老い」による変化を受け入れよう/老いのその先の未来まで考えておこう/喜び上手になろう/「ありがとう」を忘れない/心配し合い、支え合える人をつくろう/人気の秘訣は笑顔/美しい生き方をしよう/自分のことはできるだけ自分で/末期のときのことを家族に伝えておく
●第3章 愛されながら穏やかに人生を終えるために
愛されているからこそ死なせてもらえない/自分らしい最期を迎える準備をしよう/病気に備える/入院に備える/治療や手術に備える/認知症に備える/身の回りのことができなくなったときに備える/「まさかの備え」を周囲に伝えておく
●おわりに──「まさかのとき」に備えて日々を生きる

■木村まりさんプロフィール
きむら・まり/看護師。静岡県出身。関東学院大学文学部比較文化学科卒業。20代で結婚と出産を、30代で離婚を経験。その後、看護専門学校に入学し、看護師免許を取得。現在も看護師として急性期病院で勤務している。終活ガイド1級、エンディングノートセミナー講師認定資格を取得し、仕事にも自分の人生にも役立てている。


※画像提供:自由国民社

  • 書名 『幸せに人生を終えた人から学んだこと』
  • 監修・編集・著者名著者:木村まり
  • 出版社名自由国民社
  • 出版年月日2023年12月12日
  • 定価1,650円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・256ページ
  • ISBN9784426129330

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