2023年7月27日に発売された『"血糖値"を制して脂肪を落とす!』(Gakken)は、SNSで人気の糖尿病専門医で、「血糖おじさん」としても知られる薗田憲司さん初の著書で、肥満や糖尿病改善の要となる"血糖値"に着目したダイエット法を提案するもの。今回はその中から、やせやすいコーヒーの飲み方について紹介しよう。
薗田さんによれば、コーヒーを飲むなら、ランチ後より「食前」の方がいいという。第一に、コーヒーにつきもののカフェインが、交感神経を活性化して脂肪を燃やしやすくし、かつ食欲の抑制効果も持っているから。第二に、コーヒーに含まれるポリフェノールの一つ、クロロゲン酸が食後の血糖値の上昇をゆるやかにし、「血糖値スパイク」を回避させてくれるからだ。
「血糖値スパイク」とは、血液中に流れるブドウ糖の濃度(血糖値)が、短時間で急上昇・急降下することを指す。血糖値が急激に上がると、インスリンホルモンの働きにより脂肪がつきやすくなり、急激に下がると空腹を感じて余計な間食が増えてしまい、肥満や病気を招く大きな原因になるとされる。
「食事をとった1時間後くらいに猛烈に眠くなる」「昼食をしっかり食べたのに、夕食前にむしょうにおなかが空いておやつに手が伸びる」などに心当たりのある人は、血糖値スパイクを起こしているかもしれないという。食前にコーヒーを飲むと、これらの症状を多少なりとも抑えられるかもしれない。
効果を得るには、カフェインとクロロゲン酸が入っていればいいので、必ずしも甘いコーヒーを飲む必要はない。ブラックコーヒー、 または無調整豆乳のソイラテでも良いとされる。本書ではこのほか、ちょっとした工夫でできる「血糖コントロール」ダイエットが多数紹介されている。ダイエットや糖尿病で悩む人にオススメの1冊だ。
■薗田憲司さんプロフィール
そのだ・けんじ/日本内科学会 内科認定医。日本糖尿病学会 糖尿病専門医。日本医科大学卒業後、東京臨海病院初期勤務、東京都済生会中央病院勤務を経て、現在は開業準備中。高校時代、糖尿病になり苦しんでいる父親を救いたいという思いから、糖尿病専門医を志す。外来診療で伝えきれないダイエットや血糖値改善のための食事や運動の方法を、親しみやすい医師「血糖おじさん」としてYouTubeやInstagramで発信。チャンネル登録者数、フォロワー数は計27万人を超える(2023年6月現在)。
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