6月26日発売の「AERA(アエラ)2023年7月3日号」(朝日新聞出版)には、今年54歳になる大黒摩季さんが登場。デビューから30年のキャリアと半生を振り返るインタビューが掲載されている。
大黒さんは、実は20代後半から様々な婦人科系の疾患を患ってきた。その治療と並行して不妊治療も続けてきた彼女の体は限界に達し、2010年ついに無期限の活動休止を発表。約6年休業した。この休業期間は、自分の病気、離婚、母の介護と全てが重なって「三重苦」とも呼べる状況だったという。
自身もさまざまな病気を抱えながら、母を北海道から呼び寄せて一人で介護していた大黒さん。ところが、しばらくすると母がキレることが多くなった。親子関係は険悪になり、一時は「このままだと互いを刺し殺し合う」ほどの極限状態に陥ってしまった。
困った大黒さんは、献身的な介護をしているのになぜキレるのか、どうすればいいのかと母に聞いてみた。すると、母は「私を施設に入れなさいよ」と言って、胸の内を吐露したという。
「娘が自分のためにキリキリして泣きながら介護をしているのが幸せだと思ってるの?」
「明日ライブの本番がある娘を寝かせてあげたいのに、自分がトイレに行くために夜中に頼まないといけない。それがすっごく嫌だ」
2人はこの会話をきっかけに和解することができたという。記事ではこのほか、不妊治療がうまくいかなったことなども赤裸々に語っている。また、自分の経験を生かした後輩女性たちへのメッセ―ジも。さまざまな困難を乗り越えてきた大黒さんのエールに勇気をもらえる。
人物を深掘りする連載「現代の肖像」には、テレビドラマ『エルピス』で暴言セクハラプロデューサー・村井役を演じてブレイクした俳優・岡部たかしさんが登場。ジャッキー・チェンやビーバップ・ハイスクールに憧れた青春時代の思い出から、40歳を越えてようやく俳優として食えるようになるまでの半生をたどっている。
また、連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、同じ事務所の先輩である藤木直人さんをゲストに迎えた対談がスタート。藤木さんのことを親しみを込めて「おじき」と呼ぶ松下さん。二人が出会った頃、事務所のイベントで一緒になったときのエピソードや、「おじき」と呼ぶようになった経緯など、二人だけが知る貴重な話を読むことができる。
今号では、以下の記事も掲載。
性被害を防ぐための改正刑法 念願の「不同意」3文字
政府の花粉症対策で「はげ山」続出の可能性
声なき声を社会に反映 "武器"としての公共訴訟
邪馬台国に匹敵する発見 吉野ケ里遺跡で石棺墓が出土
数学オリンピック 世界の天才が一堂に
"要介護でも推し活"に応えるサービス
ウルトラライトキャンプのすすめ
岡田将生×清原果耶 「出会い」や「縁」はきっとある
棋承転結 渡部愛・女流三段
武田砂鉄 今週のわだかまり
大宮エリーの東大ふたり同窓会 ゲスト・髙田万由子
ジェーン・スーの「先日、お目に掛かりまして」
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