ロングヘアでSM女王姿での漫談で大人気となった芸人・にしおかすみこさん。
現在48歳となり、さらに話題となっている。なんと、ネットでの連載が1回で1200万PVも超えるほどの反響。その内容とは、自身の家族のこと。
2023年1月18日『ポンコツ一家』（講談社）が発売される。
にしおかさんは自身の家族のことを、愛を込めて「全員ポンコツ」と語る。
家族紹介。
うちは、
母、80歳、認知症。
姉、47歳、ダウン症。
父、81歳、酔っ払い。
ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。45歳。独身、行き遅れ。
全員ポンコツである。
本書は、FRaU web 2021年9月～2022年9月公開の記事を加筆修正、加筆したエッセイ集。連載当初から、「壮絶なのに笑える」「他人事じゃない！」と共感を呼んだ話題作だ。
にしおかさんがコロナ禍で久々に実家に帰省すると、そこはちょっとしたゴミ屋敷に変わり果てていた。散らかった部屋にうずくまる母。「その時、床を踏む足の裏がジャリジャリいった」と、家の中がまるで砂場のようになっていたと明かす。
換気をしようと窓を開けると、網戸の網にびっしり詰まった砂ぼこりが顔面に降りかかる。「とりあえず掃除しよう！」と声をかけると、母の怒号が。
「余計な事するんじゃないよ！ 偉そうに！ キィィィィ！ 何様なんだよーぅゔあああああ！！」
こんな理不尽な怒り方をする人ではなかったのに...と茫然とする西岡さん。一体母に何が起きたのか――。
「どんな状況だって、病気だって、「ポンコツ」な人はいない。
でも、愛を込めて私は家族を「ポンコツ」と呼ぶ。」
変わり果てた実家や介護のエピソードの数々。実際は笑えないはずだが、にしおかさんの家族への温かいまなざしと、ユーモアを交えた語り口でどんどん読んでしまう。書き下ろしのエピソードも追加されているので、連載を追っていた方もぜひ手に取ってほしい。
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