普通のサラリーマンが、ある日突然神主になってしまった!
「聖なるお仕事」のハードワーク過ぎる実態とは?
『神主はつらいよ とある小さな神社のあまから業務日誌』(自由国民社)は、神主・神職の新井俊邦さんが、サラリーマンから「弱小神社の神主に転職」してからの悲喜こもごもを綴った「奮戦宮司お仕事日記」だ。
新井さんは、埼玉県川越市にある古尾谷八幡神社など、14の神社の宮司(神主)を務めている。エンジニアとして忙しいサラリーマン生活を送っていたが、神主をしていた父が脳梗塞で倒れたのをきっかけに、神主に「転職」。50歳のときだった。
父の後継者として奮闘するも、さまざまな壁にぶつかって日々苦労が絶えない。宮司の報酬だけでは家族を養えず、副業をしてなんとか食いつないだり、14の神社を駆けずり回ってお祭りを執り行ったり、御朱印のため「キレイな字」を猛特訓したり、深夜2時に賽銭泥棒の被害届を書かされたり、台風で神社の屋根が飛んだり......。
さらに、少子化で七五三詣が風前の灯火だったり、氏子数が少なくて人事のやり繰りが大変だったり、メルカリに御朱印を出品されたり......。新井さん自身の体験のみならず、神社界全体を襲う困難も。
「この本は、そんな神主の日常を包み隠さず書いた本です。(中略)一見立派に見える神主も、あなたと同じ『いち生活者』であると知ってもらえたらうれしいです」
このほか、「お札とお守りには有効期限があります!」「手水舎の作法がリューアル」「お賽銭もキャッシュレスの時代!」......など、役立つ情報が満載。ぜひ、参拝の際の参考にしてほしい。思いのほかハードな日常を知って、神主、神社への興味がますます湧いてくる1冊。
【目次】
第1章 ある日突然、神主になりました
第2章 弱小神社の神主に休息はない!
第3章 神社に出没する困った人たち
第4章 神社にも押し寄せる近代化の波!
第5章 知ってトクする神様の教え、神社活用法
■新井俊邦さんプロフィール
あらい・としくに/1961年、埼玉県川越市生まれ。古尾谷八幡神社の宮司(神主)。そのほか13社の神社の宮司を兼務。埼玉大学工学部を卒業後、大手電子部品製造会社に就職し、順調にキャリアと実績を積み重ねるが、50歳の時、わけあって年収700万円のサラリーマン生活を捨て、14社の宮司に就任した。以降、現在まで12年にわたって宮司として奉仕。その一方で、経営コンサルタント・中小企業診断士の顔も持っている。古尾谷八幡神社は1000年を超える古社であり、本殿は埼玉県から有形文化財に指定されている。
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