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東野圭吾、国内累計「1億部」突破。BOOKウォッチのおすすめ紹介します!

魔女と過ごした七日間

 3月に記念すべき100冊目の著作『魔女と過ごした七日間』を刊行した東野圭吾さん。この節目に、もう一つ大きな記録を打ち立てた。それは、全著作の国内累計発行部数1億部突破(4月3日時点で1億7万7380部)だ。

 この記録は、電子書籍を含まない、国内で発行された「紙の書籍」のみの部数。東野作品は海外でも幅広く翻訳されており、現在37の国と地域で出版中だ。その推定累計発行部数は約6800万部。世界で全作品累計1億6800万部以上が発行されている計算になる。

〈東野圭吾さんコメント〉
日本推理作家協会の理事長をしていた頃、内田康夫さんの1億部突破記念パーティに出席させていただきました。あの時には夢の数字だと思っていましたが、まさかの到達に私自身が一番驚いています。多くの方々の支えがあってこその数字で、この場を借りて感謝したいです。もちろん最大の功労者は、私の物語世界に付き合ってくださる読者の皆様です。ありがとうございます。これからもがんばります。

 書店店頭では、出版社の垣根を越えた「ありがとう! 東野圭吾1億部」フェアを実施予定だ。他にも1億部達成を記念した企画が続々発表されるという。

 1985年のデビューから38年、愛され続ける東野作品。100冊の中からおすすめをご紹介しよう。


『魔女と過ごした七日間』(KADOKAWA)


 累計200万部超の「ラプラスの魔女」シリーズ最新作にして、記念すべき著作100冊目。元刑事の父を殺された少年のもとに、不思議な女性・羽原円華が現れる。「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」――少年のひと夏の冒険が始まる。

 シリーズ第2作『魔力の胎動』の紹介はこちら。→〈映画『ラプラスの魔女』を見たら読みたくなる


『透明な螺旋』(文藝春秋)


 累計1500万部超を誇る「ガリレオ」シリーズの最新作。ある男性の銃殺遺体の身元を調べるうち、関係者として、天才物理学者・湯川学の名が浮上した。第10作にして初めて明かされた湯川の「秘密」とは。

 シリーズ第9作『沈黙のパレード』の紹介はこちら。→〈ガリレオ湯川が復讐劇の謎に挑む、シリーズ最新作


『秘密』(文藝春秋)


 妻と小学5年生の娘を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜に意識を取り戻した娘の体には、死んだはずの妻が宿っていた......。1998年に刊行されてベストセラーとなり、東野さんが注目を集めるきっかけとなった一冊。

 紹介記事はこちら。→〈娘の体に亡き妻が宿る? 秘密を抱える「夫婦」を描いた東野圭吾の出世作


『希望の糸』(講談社)


 小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査線上に浮かび上がった常連客の男性は、災害で2人の子どもを亡くし、深い悩みを抱えていた。東野さんの大きなテーマの一つである「家族」を描いた、累計1400万部超の「加賀恭一郎」シリーズ最新第11作。

 紹介記事はこちら。→〈東野圭吾さんは常に期待を裏切らない


■東野圭吾さんプロフィール
ひがしの・けいご/1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。エンジニアとして勤務しながら、1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、2019年、第1回野間出版文化賞を受賞。





 


  • 書名 魔女と過ごした七日間
  • 監修・編集・著者名東野 圭吾 著
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2023年3月17日
  • 定価1,980円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・416ページ
  • ISBN9784041132258

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