お祝いや送別会などで花を贈ることが多い季節。花屋さんで選んだ花をブーケにしてもらったら、思っていたより小さくなってしまった......なんてことはないだろうか。予算を伝えてプロに「お任せ」でもいいけれど、せっかくなら贈る相手を思いながら、理想のブーケをかたちにしたい。
そんな時に参考になるのが、『東京植物図譜の花図鑑1000』(日本文芸社)だ。
本書では、花の仲卸さんが厳選した花1000種を紹介していく。掲載されているのは、「切り花」として流通されている花や植物だ。品種ごとに人物入りの写真が掲載されているので、サイズ感を把握しやすい。
たとえば、人気のラナンキュラス。品種改良が盛んでさまざまな色や形のものがあるが、柔らかいベージュピンクの「笑美(えみ)」は、9本で写真のサイズ感だ。
ブルー系の花が好きならスカビオサがおすすめ。白やピンク、赤っぽい色味のものもあり、グラデーションが楽しめる。
ほかにも、スタンダードなものや面白い品種、希少な品種などバリエーション豊かにピックアップされている。そして、代表的な花色だけではなく、中間色も収録されている。花の多様さを知ることができる図鑑だ。
花だけでなく、果実や実、枝などのアート風の素材も紹介している。
定番色を楽しむのも良いし、珍しい色や品種の花を探し求めるのもロマンがある。プレゼントにはもちろん、自分の部屋にお気に入りの花を飾れば、それだけで豊かな気持ちになれる。毎日の生活に花を加えてみよう。
<監修者プロフィール>
■東京植物図譜
とうきょうしょくぶつずふ/大田市場内生花仲卸株式会社フローレ21が運営。生産者の想いやこだわりを含めその花のもつ魅力をより多くの人へ伝える活動を行っている。現在の主な活動はInstagramでの品種紹介やネットでの小売販売。仲卸独自の目線で選び抜かれた貴重な品種や新しい品種を提案している。
■小池安比古さん
こいけ・やすひこ/1964年大阪生まれ。1989年大阪府立大学農学研究科博士前期課程修了。博士(農学)。現在、東京農業大学農学部教授。JFTD学園日本フラワーカレッジ非常勤講師。
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