Amazonがおくる世界最大級のオーディオブック・音声コンテンツ配信サービス「Audible」(以下、オーディブル)で、2023年2月1日より、以下の村上春樹2作品の配信が始まった。
『1Q84―BOOK1<4月―6月>前編』(朗読・杏さん、柄本時生さん)
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)』(朗読・大森南朋さん)
オーディブルでは、日本語では初となる村上春樹さんの10作品のオーディオブック化を進行中。これまでに、『ねじまき鳥クロニクル』を藤木直人さん、『職業としての小説家』を小澤征悦さん、『螢・納屋を焼く・その他の短編』を松山ケンイチさん、『神の子どもたちはみな踊る』を仲野太賀さん、『東京奇譚集』をイッセー尾形さん、『海辺のカフカ』を木村佳乃さん、『辺境・近境』を永山瑛太さん、『騎士団長殺し』を高橋一生さん、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)』を大森南朋さんが、それぞれ朗読したオーディオブックが配信されてきた。
『1Q84』は、2009年から2010年にかけて発売された村上春樹さん12作目の長編小説で、3巻すべてが記録的売り上げを記録し、社会現象となった。オーディオブック版では、俳優の杏さん、柄本時生さんが朗読を担当している。
主人公の一人「天吾」や「牛河」のパートを朗読した柄本さんは、長編小説の朗読ということもあり、読むだけということに対して、最初は怖さも感じていたと語る。
「朗読は演技とは異なり、文字で表現されているものに対し、自分の色や答えを出しすぎてはいけない点が難しかったです。多くの人に聴いていただければと思います」(柄本さん)
また、『1Q84』で印象的だった部分を尋ねられると、天吾が自らの小説『空気さなぎ』の世界へ迷い込む場面を挙げた。
「(天吾が)父の病院に行ってから、空を見上げた時に、月が二つになって。『空気さなぎ』の世界へ入り込んだという(ことが分かる)。あれは驚きました」(柄本さん)
柄本さんは、空想上の頭の中の「入ってる」「入ってない」ではなく「入った」という風に描写する、このシーンの考え方に面白さを感じたという。
ぜひ柄本さんの朗読をベッドで聴きながら、この幻想的な情景を脳裏に思い浮かべてみてはいかがだろうか。
「青豆」のパートを朗読した杏さんは、村上春樹作品について「好きで何作も読んできました」と告白。「村上さんの書いた言葉を一文字もこぼさず表現できる」朗読という形式で今回の作品に触れ「青豆についての表現すべてを味わいつくすように」感じたという。
また、このオーディオブックを「どのように聴いてほしいか?」という問いに対しては、「子育てなどで忙しい方、読書から離れていた方もスキマ時間を使ってお聴きいただければうれしいです」と答えた。実際、育児中に、子どもに破られたりする不安がなく、寝かしつけの最中に聴くこともできるとして、多くの友人がオーディブルに加入しているという。
紙の本を持たなくても、作業をしながらでも聴くことができるオーディブル。杏さんの声で語られる『1Q84』で、あなたも疲れた心を癒せるかも。
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