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元タカラジェンヌはどんなセカンドキャリアを歩んでいる? 元雪組娘役が9人に取材

すみれの花、また咲く頃

 華々しいステージを見せる、宝塚歌劇団のタカラジェンヌたち。退団してから俳優などとして活躍している人も何人も思い浮かぶが、彼女たちは退団後の人生をどのように決め、どんな思いで歩んでいるのだろうか。

 元タカラジェンヌ9人のセカンドキャリアを取材した『すみれの花、また咲く頃 タカラジェンヌのセカンドキャリア』(新潮社)が、2023年3月1日に発売される。9人に話を聞いた著者の早花(さはな)まこさんもまた、元宝塚雪組団員だ。


 早花さんが取材した元タカラジェンヌは、男役に娘役、さらにトップスターから専科生(特定の組に属さない団員)までさまざま。早花さんはスターではなく「脇役の一人」として団員生活を送ったが、同じ時代に切磋琢磨したからこそ、現役当時のリアルな喜びや葛藤を聞き出すことができている。

〈本書に登場する元タカラジェンヌたち〉

・早霧せいな(元雪組トップスター。現在は俳優)
・仙名彩世(元花組トップ娘役。現在は俳優)
・香綾しずる(元雪組男役スター。ベトナムの日本語学校に勤務後、技能実習生育成支援を)
・鳳真由(元花組男役スター。国際医療福祉大学に進学、医療の道へ)
・風馬翔(元宙組男役スター。振付助手として歌劇団に戻る)
・美城れん(元男役・専科生。ハワイ島へ移住)
・煌月爽矢(元月組男役スター。単身台湾に移住、現地でファッションモデルに)
・夢乃聖夏(元雪組男役スター。結婚・出産、3児の母に。福岡で子育て中)
・咲妃みゆ(元雪組トップ娘役。現在は俳優)

 元雪組トップスターの早霧(さぎり)せいなさんは、2017年に宝塚を退団し、2021年にはTBS系ドラマ『ドラゴン桜』に出演するなど、俳優としてのセカンドキャリアを切り開き始めている。退団後を「余生」としか思えなかったという早花さんに、早霧さんはこんな言葉をかけている。

「大丈夫。そのうち余生なんて言っていられないくらい、やりたいことができるから」

 早霧さんが見つけた「やりたいこと」とは。そして現役時代、退団後それぞれの紆余曲折とは。

 早花さんは2020年の自身の退団時、何人もの卒業生に「退団の心構え」を尋ねたことで、もっとたくさんの卒業生から話を聞きたいと思うようになったという。9人の元タカラジェンヌの話を通して、その「心構え」は見つかったのだろうか。ぜひ本書で確かめたい。

〈著者・早花まこさんのコメント〉

9人の元タカラジェンヌの方々の言葉に心揺さぶられ、背中を押されながら書かせていただきました。自分自身と、とことん向き合い、高みをめざして歩み続けるその姿は本当に素晴らしく、取材のたびに、いつも密かに感動していました。そんな彼女たちの「物語」は、宝塚がお好きな方はもちろん、まったくご存知ない方も、笑顔になっていただけるものだと思っています。ぜひお手にとっていただけましたら、幸いです。

〈目次〉

はじめに 私、元タカラジェンヌ見習いです

早霧せいな 「元宝塚」の肩書から逃げない
仙名彩世  「なにができるか」を探し続ける
香綾しずる  海外で人の役に立つ仕事をしたい
鳳真由  宝塚から医療大学へ
風馬翔  この人生で、踊りを愛し抜きたい
美城れん  "宝塚のおじさん"を極めて
中原由貴(煌月爽矢)  台湾での新たな挑戦
夢乃聖夏  パワフル母ちゃん、おなかいっぱいの幸せ
咲妃みゆ  自分自身でいるよりも、「誰か」を演じていたい

おわりに 強く、脆く......
早花まこさん
早花まこさん

■早花まこさんプロフィール
さはな・まこ/元宝塚歌劇団娘役。2002年に入団し、2020年の退団まで雪組に所属した。劇団の機関誌「歌劇」のコーナー執筆を8年にわたって務め、鋭くも愛のある観察眼と豊かな文章表現でファンの人気を集めた。BookBangで「ザ・ブックレビュー 宝塚の本箱」を連載中。


※画像提供:新潮社


  
  • 書名 すみれの花、また咲く頃
  • サブタイトルタカラジェンヌのセカンドキャリア
  • 監修・編集・著者名早花 まこ 著
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2023年3月 1日
  • 定価1,650円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・256ページ
  • ISBN9784103549215

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