甲子園に行きたい。全国の高校球児たちが、毎年その思いを胸に練習に励んでいる。
高校野球にはさまざまなドラマがある。甲子園に出た選手だけでなく、甲子園に出られなかった選手、選手を支える家族やコーチ。『甲子園に行くのが夢だった 高校野球が教えてくれた大切なこと』(飛鳥新社)には、高校野球にまつわる16のエピソードが収録されている。すべてスポーツライターが実際に取材した実話だ。2021年現役を引退したばかりの松坂大輔さんが監修をつとめた。
・閉校してしまう高校の野球部、最後の夏
・チームメイトとポジション争い。「ライバルになれたのがジョーで本当によかった」
・強豪チームの息子を支える、母としての野球人生
・子どもの頃から甲子園が夢だったが、コロナ禍で......
・日本の野球に魅せられて、ドイツから単身留学した球児
などなど、どの話も涙なしでは読めない。球児たちや彼らを支える人たちの熱い思いに、きっと勇気や希望をもらえるはずだ。
「すげぇ、いい仲間に出会えた。互いに高め合うこともでき、くだらない話もできる。なにより、みんな、野球がすごく好きだ」
【目次】
1 親にメダルをかけてあげたい
春夏連覇の強豪校に所属している球児の気持ち
2 仲間たちの歌声が聴こえた
感染症で意識不明になるが、仲間たちの歌声で目覚める
3 最後の校歌
閉校してしまう高校の野球部員。母校最後の夏の目標は
4 全力プレーではだれにも負けるな
高校入学後に告げられた母のこと
5 Tomorrow never knows―今よりもきっとよくなるさ
私立の強豪校に一般入学し、がんばり抜く球児の話
6 やっぱり野球が好きなんだ
選手から学生コーチに転向するが、ある日監督から
7 ライバルになれたのがジョーで本当によかった
レフトの定位置をチームメイトと争う
8 母としての野球人生
強豪チームで奮闘する息子を支える母
9 ボールをハサミに持ち替えて
野球部のエースとして活躍する一方で、絶対に譲れない夢がある
10 ぼくの夢には続きがあります
ひじのケガでベンチ入りは遠くなったが......
11 1勝してたら、こんな気持ちなのかな
農業高校へ進学し、野球と国立の大学の受験をがんばる
12 強豪校で勝負したかったけど
親が高校野球に協力的でなかったが、あきらめずに野球を続ける
13 コロナ禍で得られたもの
子どものころから夢だった甲子園。東京大会で優勝したにもかかわらず......
14 親父、また連れて行くからな!
野球一家に生まれ、父が出たように自分も甲子園をめざすが......
15 「日本で野球がしたい」とドイツから
ドイツから日本の野球に魅せられて、中学時代より日本に単身留学
16 あきらめないで
負けっぱなしの野球人生を逆転していく
■松坂大輔(まつざか・だいすけ)さんプロフィール
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