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「地震が起きる確率」はどう決まる?

AERA(アエラ)2022年6月20日増大号

 6月13日発売「AERA(アエラ)2022年6月20日増大号」(朝日新聞出版)の巻頭特集は、「超巨大地震に備える」。地震大国・日本に住む私たちが知っておくべきリスクと備えについて、最新データや専門家の解説で詳報している。

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AERA(アエラ)2022年6月20日増大号

地震が起きる確率はどう決まる?

 南海トラフ、首都直下型、千島海溝......近年、国は想定される地震の大幅な見直しを行い、巨大地震・津波も含めあらゆる可能性を考慮して被害想定の算出を進めてきた。その背景には、事前の想定が大きく外れてしまった東日本大震災での反省があるという。

 実は、東日本大震災以前から、宮城県沖で大地震が繰り返し起きていることは知られており、地震本部は10年、30年以内に宮城県沖でM7.5前後の地震が起きる確率を99%としていた。ところが、実際に起きた東日本大震災はM9.0という超大型。そのエネルギーは想定の約178倍だった。

 なぜここまで大きく予測が外れたのか。東京大学地震研究所所長の佐竹健治教授は、想定外だった東日本大震災の規模の大きさを「スーパーサイクル」という仮説によって説明している。

「宮城県沖地震ではひずみにわずかに滑り残す部分がありました。通常周期の地震の度に滑り残しが積み上がり、数百年に一度、それが一気に動いて超巨大地震を起こす。これがスーパーサイクルです」(佐竹教授)

 この「スーパーサイクル」の視点から見て次に超巨大地震が起きると予測されるのが、メディアでしばしば取り上げられる南海トラフや千島海溝だ。地震調査研究推進本部(地震本部)によれば、千島海溝周辺は7~40%、南海トラフは70~80%に及ぶ確率で、30年以内に東日本大震災に匹敵する巨大地震に襲われるという。

 だが、この数字も完璧なものではない。特に、南海トラフ地震の発生確率には、いわくがあるとされる。地震本部による発生確率の計算方法が、南海トラフだけ異なるからだ。

 地震の発生確率の計算では、「次の地震がいつ起きるかの期待」をどう設定するかで結果は異なってくる。通常の予想では過去の繰り返し間隔の平均が使われるが、南海トラフの予想では「大きな地震の後は次の地震までの間隔が長く、小さな地震の後は間隔が短い」とする「時間予測モデル」が用いられている。

 これをもって、「確率の水増し」と指摘する専門家もいる。だが、地震予知総合研究振興会の上席研究員で、歴史地震研究会会長の松浦律子さんによれば、数字にとらわれ過ぎる必要はないという。

「過去の地震をひもといて現代に生かすアプローチは重要ですが、数百年から千年サイクルの地震は人間の数世代に一度の自然現象。30年という短い期間で考えるのは無理があります。イメージしやすいよう発生確率を示していますが、確率が数パーセントでも、ひとりひとりがやるべきことは変わりません」(松浦さん)

 では、その「ひとりひとりがやるべきこと」とは何か。特集では、巨大地震が発生したときどう行動すればいいか、日ごろから準備・携行しておくべきものは何かなどを具体的に解説する記事も掲載されている。避難に必要な行動と道具をまとめた「命を守る4プロセスと8アイテム」を読んで、もしもの備えの参考にしよう。

King & Princeニューアルバムへの思い

 表紙には、ニューアルバムをリリースするKing & Princeが登場。デビュー5年目で、「夢」と言い続けたドームツアーも成功させた5人が、ニューアルバムに込めた思いや、これから目指すものなどを語っている。

 アルバムのタイトル「Made in」の後にはいろいろな言葉が入るといい、「自身のルーツや原点を大切にしながら、今、目の前にいる人を幸せにするためにできること」がコンセプトだという。インタビューでは、1曲目に収録された「ichiban」のかっこいいダンスシーンについて、平野さんが「岸くんの動きが独特で面白くて、つられてみんなが笑っちゃうという現象も起きました」と話すなど、レコーディングやMV収録中の情景が浮かんでくるようなエピソードが満載だ。

 また、11年ぶりとなるニューアルバムをリリースする山下達郎さんの貴重なインタビューも掲載。「達郎さん」の音楽に魅了されてきた俳優・モデルの水原希子さん、映画監督の細田守さん、音楽評論家・DJの宮治淳一さんが、山下達郎さんのかっこよさと、それぞれの一押しの「一曲」を語っている。

 ほか、連載・大宮エリーさんが同じ東大出身者と語り合う「東大ふたり同窓会」には歌手の加藤登紀子さん、King Gnu井口理さんがホストを務める人気の対談連載「なんでもソーダ割り」には、スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫さんがゲストとして登場する。

 今号にはこのほか、以下のような記事を掲載している。

ロシアがウクライナ東部で攻勢
「日本消滅」でも産めない 少子化加速で人口減
だれもがリストラの対象になる時代
20代で管理職 権限移譲がカギ
公営オンラインギャンブル 1年半で借金700万
藤井聡太五冠がタイトル戦で敗れる 「千日手王子」が本領
「糖質制限しすぎて便秘」は逆効果
一律の学校ルール 考える力を削いでしまう
作家・林真理子さんが日大初の女性理事長に
何でも野球にたとえる「野球上司」 熱い思いは「空振り」に
世界のアイコン エリザベス英女王の素顔
画像提供:朝日新聞出版
  • 書名 AERA(アエラ)2022年6月20日増大号
  • 出版社名朝日新聞出版
  • 出版年月日2022年6月13日
  • 定価470円(税込)

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